2021 Fiscal Year Research-status Report
Evolution of the thermocline in the Indo Pacific Warm Pool during warmer climate phases of the late Neogene
Project/Area Number |
19KK0089
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松崎 賢史 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (50728582)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 好美 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 研究主幹 (80710946)
|
Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2024-03-31
|
Keywords | 熱帯海域 / 放散虫化石 / 表層水温 / 海洋航海 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は1) 放散虫化石から今より温暖な時代の地球の気候変動メカニズムの解明と 2) 放散虫化石から今より正確に過去の表層水温を復元する手法の開発である。本研究課題ではIndo-Pacific Warm Poolから東シナ海まで含む熱帯海域に着目している。 その中で2021年度はコロナの影響も減少し、3っつの海洋調査を目的にする航海に参加し、本研究の第一と第二の問題点を解決できる試料を採取した。私が参加した航海は 1) よこすか航海のYK-21-7Sで三陸の沖合から表層堆積物と表層プランクトン試料の採泥・採取を行いました, 2) ちきゅう 航海Score 913で高知の沖合から表層堆積物と海洋コア試料を採泥した、そして3) 白鳳丸航海のKH22-3で東シナ海から表層堆積物、海洋コア試料を採泥した。 2021年度中に参加した航海で採取した20ヶ所の表層堆積物試料の処理・分析を行い、私の2017年に出版したPaleoceanography誌の論文のデータセットに既に加え、改訂した表層水温復元を国内の学会・国際シンポジウムに発表した。 最後に北西オーストラリア沖を含むIndo-Pacific Warm Poolの古海洋変動を放散虫化石から解明することがこの研究課題の初期(コロナ前)の目的であった。この研究はドイツのキール大学との共同研究であり、コロナウイルスの影響で遅くなりましたが2021年度ではキール大学との共同研究で、北西オーストラリア沖の放散虫化石から正確に表層水温を復元する手法が開発できた。現在その成果を学術論文に投稿中である。さらに、ドイツの共同研究者との共著で過去2000間年前におけるIndo-Pacific Warm Poolの海洋環球の進化そして栄養塩循環の進化を議論する総説が北米の地質学会誌に受理された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
2021年度は沢山な航海に参加することができて調査が進み、さまざまな堆積物試料を採泥することが出来たので本研究課題を成功させるのに大事なでした。 今まで困難であった北西オーストラリア沖の表層水温復元法もキール大学との共同研究でようやく開発することが出来、過去150万年間の北西オーストラリア沖の古海洋環境の復元が可能になった。 ドイツの研究者と複数のZoomのテレ会議を通じて議論ができてようやくドイツの研究グループとの共著論文が受理された。さらに、放散虫化石から復元した表層水温を本研究課題の研究分担者である国立科学博物館の久保田博士の地球化学的な手法で復元した表層水温との比較をする研究も開催し他ので、研究課題が大きく進んだ一年にでした。
|
Strategy for Future Research Activity |
2022年度では本研究課題の目的の一つである放散虫化石から今より正確に過去の表層水温を復元する手法の開発をより正確にするために新たな航海に参加する。そのため、2022年04月では本研究課題の研究分担者である国立科学博物館の久保田博士が対案した航海:新青丸航海KS-22-4に参加し、新たの10ヶ所から表層堆積物を採泥してきた。その試料の本年度中に処理・分析を行い、私のデータベースに加えて、放散虫化石から過去の表層水温を復元する改訂手法の論文の執筆・投稿を行う予定です。 放散虫化石の群集から復元した過去150万年間における北西オーストラリア沖の古海洋環境の変動を解明する研究の成果を学術雑誌に出版する。 さらに放散虫化石から今より温暖な時代の地球の気候変動メカニズムの解明の課題に関し、過去2000万年前までの環境の記録を保管しているIODPのサイトU1490の年代モデルを本年度中に出版する。昨年度ではこの作業も実施し、既に放散虫化石の群集変化の分析を終了しており、学術論文用に執筆・投稿を本年度中に計画している 。
|
Causes of Carryover |
初年度から計画していたドイツのキール大学の滞在が実施できなかったことと上級雑誌する予定であった論文の投稿が遅れたためおよそ100万年が余りました。 2022年度では、コロナウイルスも落ち着いてきた為、9月中にドイツのキーリ大学に滞在し、分析(XRF)とキール大学が保管しているコア試料のサンプリングを行う予定。 さらに2022年度では投稿する論文が多いため、英語の校正費用と論文のOpen Acces費用も必要になる。
|
-
-
[Journal Article] Middle Miocene climate-carbon cycle dynamics: A key to understand future trends on a warmer Earth?,2022
Author(s)
Holbourn, A., Kuhnt, W., Kochhann, K.G.D., Matsuzaki, K.M., Andersen, N.
-
Journal Title
Geological Society of America Special Paper
Volume: 556
Pages: 1~48
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
-
-
-
-
-
-