2021 Fiscal Year Research-status Report
Mantle-crust interactions in plate subduction zones of the early Earth
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19KK0092
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
森下 知晃 金沢大学, 地球社会基盤学系, 教授 (80334746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沢田 輝 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(超先鋭研究プログラム), Young Research Fellow (10845100)
谷 健一郎 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 研究主幹 (70359206)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2023-03-31
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Keywords | プレートテクトニクス / 島弧マントル / 超苦鉄質岩 / プレート沈み込み / 太古代 / 地球初期 |
Outline of Annual Research Achievements |
太陽系の惑星の中で現在の地球だけが持つ固有の特徴として,プレートテクトニクス・大陸・海の存在がある.この特徴が地球史のいつから存在し,現在とどう違い,なぜ違うのかは地球科学未解明問題である.これまでに申請者らは,西グリーンランド南部地域に産する地球史上最古級(30-38億年前)の超苦鉄質岩(上部マントル物質)とその周囲の変成岩・花崗岩(地殻物質)から,プレートテクトニクス稼働を示唆する沈み込み帯深部環境の記録,および超苦鉄質岩と周囲の地殻物質との物質化学的相互作用の記録の解読を行っている.本年度の実績の概要は以下の通りである (1)太古代の温度圧力履歴の推定:カンラン岩体中の特殊な鉱物組み合わせを見出し,蛇紋岩安定相からエクロジャイト相に達する変成条件を記録している岩体があることを明らかにした.また,蛇紋岩化および炭酸塩岩化の影響を強く受けていることを明らかにした. (2)太古代超苦鉄質岩類が受けた交代作用について詳細に報告を行った.その結果,複数の異なる起源の交代作用の影響を受けていること,交代作用を受けていない超苦鉄質岩石部には変成作用を受けている痕跡が見られることなどを明らかにした. (2)カンラン岩体は周囲の変成岩・花崗岩からの物質供給を強く受けていることを明らかにした.特に,カンラン岩体中にジルコンが含まれていることを明らかにし,カナダ・アルバータ大学との共同研究でこれらのジルコンの酸素同位体比,U-Pb比,Hf同位体比を測定し,それらの起源について検討した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナの影響で,予定していた調査を遂行することができていない。2022年度の春に調査予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
従来から解析を進めている試料に関しては継続的に分析を行っていく. 野外調査:2022年6月に現地野外調査を行う予定である.これらの調査地は過去2年間に進めた研究成果に基づき再検討され,2年間の成果を補完する場所を選定した.
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Causes of Carryover |
予定していたグリーンランドでの野外調査を行えなかったため。
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[Presentation] Cumulate Origin for Isua Dunites Rules out Formation as an Eoarchaean Ophiolite2021
Author(s)
Waterton, P, Guotana,JM, Nishio, I, Morishita, T, Tani, K, Woodland, S, Legros, H, Pearson, DG;Szilas, K
Organizer
Goldschmidt Conference
Int'l Joint Research
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