2019 Fiscal Year Research-status Report
Evolutionary mechnisms for thermal niche shift in Anolis lizards
Project/Area Number |
19KK0184
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
河田 雅圭 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (90204734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤司 寛志 東京理科大学, 基礎工学部生物工学科, 研究員 (00808644)
牧野 能士 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (20443442)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2023-03-31
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Keywords | アノールトカゲ / 温度適応 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) 来年度、キューバでの採集に向け、キューバ自然史博物館のLuis Diaz博士とメールなどで相談、計画を固める。 (2) 爬虫類ではじめてCRISPR-Cas9による遺伝子編集を成功させたD. Menke博士との共同で、遺伝子編集による候補遺伝子の機能解析技術を確立するために、D. Menke博士と具体的な実験方法について、議論した。また、2月にジョージア大学に赤司氏が訪問し、セミナー後、CRISPR-Cas9による遺伝子編集の実際を相談し、CRISPR-Cas9による遺伝子編集候補として、温度感受性に関わるTRPA1,TRPV1と概日リズムと温度耐性に関わるnr1d1を候補遺伝子とすることを決定した。実験は、2020年は、まずTRPA1を試みることを決定した。2020年5月から赤司氏がジョージア大学に滞在し、ガイドRNAとCas6をAnolis sagreiを切開し、卵胞に注射し、生まれてきた個体が遺伝子改変されているかどうかを遺伝子で確認し、数週間成長するのを待つ。その後、温度行動忌避実験を行うことを決定した。また、Talune大学のAlex Gunderson博士のもとで、nr1d1を遺伝子編集したときの性質と比べるために、研究代表者の大学院生がA. sagreiの概日リズムと温度耐性の日周変化を調べることとなった。(3)これまでにキューバですでに採集したアノールトカゲの全ゲノム配列を実施し、5種のトカゲの配列を決定した。高温開放環境に生息する種で進化した遺伝子解析するための、手法を準備した。コロナウィルスによる渡米の変更については、今後の様子をみることとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
キューバでの調査計画、およびアメリカでの遺伝子編集計画を詳細に決定することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年5月から赤司氏がジョージア大学に滞在し、ガイドRNAとCas6をAnolis sagreiを切開し、卵胞に注射し、生まれてきた個体が遺伝子改変されているかどうかを遺伝子で確認し、数週間成長するのを待つ。その後、温度行動忌避実験を行うことを決定した。また、Talune大学のAlex Gunderson博士のもとで、nr1d1を遺伝子編集したときの性質と比べるために、研究代表者の大学院生がA. sagreiの概日リズムと温度耐性の日周変化を調べる。9月にキューバへアノールトカゲ採集予定。 (ただし、コロナウィルスの関係で、本年度の予定は大幅な変更が考えられる。)
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Causes of Carryover |
2019年度より、遺伝子操作実験の準備を一部始める予定であったが、Dr. Menke博士との相談により、2020年よりとなり、一部の予定額を次年度に持ち越した。持ち越した額は、遺伝子操作実験にあてる予定である。
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Research Products
(1 results)