2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of protein-specific PET molecular imaging in neurodegenerative disorders
Project/Area Number |
19KK0212
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
谷内 一彦 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50192787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古本 祥三 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 教授 (00375198)
原田 愛子 (石木愛子) 東北大学, 加齢医学研究所, 非常勤講師 (30778634)
岡村 信行 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (40361076)
原田 龍一 東北大学, 医学系研究科, 助教 (60735455)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2023-03-31
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Keywords | 分子イメージング / 神経変性疾患 / ミスフォールディング / グリオーシス / PET |
Outline of Annual Research Achievements |
オーストラリア・オースチン病院との国際共同研究における[F-18]SMBT-1の臨床研究は77名(Control:57名、MCI:12名、AD:8名)を対象として実施された。最も重要な発見としてIn vivoにおける[F-18]SMBT-1の結合はアミロイド陰性のControlと比較して統計学的有意差を持ってアミロイド陽性のControlで増加していたことである。すなわち、アストログリオーシスは臨床症状が現れる前から顕在化していることがヒトにおいて証明された。[F-18]SMBT-1の臨床研究の成果はJ Nucl Med誌に2本立てで掲載された。現在、オースチン病院でのデータを基に東北大学でも特定臨床研究として臨床研究を開始している。前年度に[F-18]THK-5351からの最適化からオフターゲット結合の少ない新しいタウPETプローブ[F-18]SNFT-1の開発に成功したが、放射化学収率が低く臨床応用に課題があった。今年度は臨床応用に向けて[F-18]SNFT-1の標識合成の最適化を進め、汎用自動合成装置FASTlabでの製造を目標に検討を行った。その結果、マニュアル合成にて[F-18]SNFT-1の標識合成収率の改善に成功した。すでにFASTlabでの自動合成の検討にも着手し、今後は安定した臨床薬剤の製造を目標に最適化を行う。また、[F-18]SNFT-1と報告されている第二世代のタウPETプローブのIn vitroでの結合特性の比較を行った結果、[F-18]SNFT-1はそれらと比較してモノアミン酸化酵素だけでなく、脈絡叢へのオフターゲット結合も低いことが確認できた。さらに、初期のタウ病変(Braak stage II)においても[F-18]SNFT-1の明瞭な結合を確認することができたことから、[F-18]SNFT-1は高感度にタウ病変を検出することが可能であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
オーストラリア・オースチン病院の[F-18]SMBT-1の臨床研究の成果の論文化が完了し、またそのデータを基に東北大学でも[F-18]SMBT-1の臨床研究を開始することができた。しかし、東北大学サイクロトロンラジオアイソトープセンターの改修工事が今年度の秋頃までかかり、研究を再開したが十分な実験時間を確保できなかったためやや遅れいている。また新型コロナ肺炎のために海外出張ができずに、WEBでの情報交換しかできない状況が続いている。
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Strategy for Future Research Activity |
東北大学での[F-18]SMBT-1の臨床研究においては定量法を確立する。また、新規PETプローブ[F-18]SNFT-1については自動合成の最適化を進め、探索的臨床研究の準備を進める。
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Causes of Carryover |
東北大学サイクロトロンラジオアイソトープセンターのRI棟の改修工事のため、今年度の秋頃まで施設を使用することができず、18F-SMBT-1の臨床研究および18F標識化合物を用いた研究ができなかったため、次年度に使用額が生じた。また新型コロナ肺炎のために海外出張ができなったため。次年度の使用計画は、施設の優先使用費、18Fを用いた実験に必要な消耗品、前駆体の受託合成、研究成果発表、渡航費に充てる予定である。
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