2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of new glaucoma therapy using effective delivery of factors associated with neuroprotection and axon regeneration
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19KK0229
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Medical Science |
Principal Investigator |
原田 高幸 公益財団法人東京都医学総合研究所, 疾患制御研究分野, 参事研究員 (90345306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野呂 隆彦 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00349606)
中野 匡 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90217795)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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Keywords | 緑内障 / 眼内インプラント / 神経栄養因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
緑内障を含む失明を引き起こす難治性網膜変性症に対する治療法は確立していないが、近年では神経栄養因子の産生細胞をデバイス内に封入し、眼内に留置することによって視機能を改善するという画期的な治療法が米国で検討されている。しかし日本国内への輸入や臨床試験には道筋が立っていない。そこで本研究ではこの治療法を主導する Jeffrey L Goldberg教授(Stanford大学眼科)との国際共同研究によって主に米国でその効果や安全性を検討し、充填可能な治療候補薬の探索と、将来の革新的な治療法の日米共同臨床治験に道をつけることを目標とする。またこの研究を霊長類で行うためには、新たな疾患モデルの確立が必要と なるが、我々はすでに視神経外傷マーモセットを用いた検討を開始している。また神経栄養因子の遺伝子治療により、マウスでは視神経外傷後でも、一部の視機能を回復させるほどの視神経再生が可能であることを見出している。さらに既存の転写因子の過剰発現により、培養網膜神経節細胞における保護効果や軸索伸長効果が得られることも確認しており、来年度以降はin vivoにおける検討を加速させる予定である。 引き続き米国への入国および滞在は難しい状況であることから、共同研究先における計画は遅れている。しかし対面による打ち合わせはすでに終了しており、来年度もWEB会合の予定は立っていることから、できるだけ早い時期の再開を目標に検討を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響により、共同研究機関(Stanford大学)等への訪問が不可能になっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、日本国内で可能な実験に比重を置き、マーモセット視神経外傷モデルを用いた治療研究を積極的に進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響もあり、海外出張や滞在に伴う経費が予定よりも少額となったためだが、次年度以降の出張費等に充当予定である。
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Research Products
(7 results)