2021 Fiscal Year Research-status Report
Niche-based cross-talk among muscle satellite, motor neuron and end plate in sensing mechanical stimuli during contraction of skeletal muscle cells
Project/Area Number |
19KK0254
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Research Institution | Toyohashi Sozo University |
Principal Investigator |
後藤 勝正 (山下勝正) 豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (70239961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江川 達郎 京都大学, 人間・環境学研究科, 助教 (00722331)
横山 真吾 豊橋創造大学, 保健医療学部, 助教 (30706859)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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Keywords | サルコペニア / niche / 筋衛星細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨格筋細胞における運動刺激受容機構として筋衛星細胞と運動神経細胞・神経筋接合部のニッチに着目し、加齢に伴うこの空間的相互作用の変容によるサルコペニア発症メカニズムを解明し、運動効果増強によるサルコペニア克服策確立のための知的基盤形成を目指すことを目的として、米国ミネソタ大学との国際共同研究として5か年計画で実施される。2021年度は、その3年目にあたり、国際共同研究実施に向けた準備と遺伝子改変マウスを用いた実験への着手を当初の計画とした。すでに、研究対象とする筋衛星細胞特異的Pax7遺伝子により発現する赤色蛍光強発現遺伝子tdTomatoと運動神経細胞に特異的なThy1遺伝子に緑色蛍光遺伝子YFPを導入したレポーターマウスを用いた運動刺激増加モデルおよび除神経モデル実験には着手した。しかし2020年度に引き続き2021年度も、COVID-19の影響を受け、主たる実験の場であるミネソタ大学への訪問がすべてキャンセルされた。また、日本国内での実験にも制約が生じたために、個々の施設における実験に留まった。未だ渡米の見通しが立たない状況であるが、実験計画の遂行に必要な実験器具や試薬などは準備でき次第順次ミネソタ大学へ送付しており、いつでも実験を再開できる状況になっている。現在、国内共同研究として、野生型マウスを用いた対照実験として、運動刺激増加モデルならびに運動刺激減少モデルによる検討を行っている。また、ミネソタ大学でも一部サンプルの解析に着手している。渡米できるような状況になり次第、ミネソタ大学を訪問し、研究を推進するよう準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画では、2020年度末から2021年度にかけて実施する予定であったミネソタ大学での実験を、渡航しての実験が可能となり次第実施することで遅れをとり戻す計画であったが、新型コロナウイルス感染により渡米ならびに遺伝子改変動物を用いた実験をやむなく中止(延期)し、国内での対照実験とミネソタ大学での既存のサンプルを用いた分析にとどまった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染拡大の収束に見通しが立ち、渡米可能となり次第ミネソタ大学を訪問し、速やかに遺伝子改変動物を用いた実験ならびに解析を推進する予定である。
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Causes of Carryover |
国際共同研究先である米国に渡航できなかったため。
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Research Products
(4 results)