2019 Fiscal Year Research-status Report
海洋プラスチックごみ問題の解決に向けた世界社会生態系モデルの構築とシナリオ分析
Project/Area Number |
19KK0271
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
上原 拓郎 立命館大学, 政策科学部, 教授 (60384757)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柘植 隆宏 甲南大学, 経済学部, 教授 (70363778)
桜井 良 立命館大学, 政策科学部, 准教授 (40747284)
|
Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2024-03-31
|
Keywords | 海洋プラスチックごみ / システムダイナミクス / システム思考 / ストック / フロー / 遅れ |
Outline of Annual Research Achievements |
海洋プラスチックごみを理解するためには,ストックとフローの概念を理解することが重要であり,本研究で取り組む社会生態系モデリングもこうしたストックとフローを中心に添えたアプローチである. 今年度は東京で開催された展示会,「エコプロ2020 持続可能な社会の実現に向けて」において子供向けのワークショップとポスターセッションを開催する機会を得たことから,参加した児童にアンケート調査を実施し,ストックとフローの理解について調査を行った.その結果,ほとんどの児童がストックとフローの区別をつけられていないことが明らかとなった.これにより,本研究で取り組んでいるストックとフローを中心としたモデリング研究,そしてその成果を児童を含む一般市民に理解してもらい,海洋プラスチックごみを削減するために配慮した行動を促すことが重要であることが明らかとなった. またシステムダイナミクスモデルを構築するための準備作業として海洋プラスチックごみと経済成長に関する定量分析も実施した.その結果,政府の腐敗度合いと教育が統計的に有意な違いを与えることが明らかとなった.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
3月は研究代表者がパリに,6月はフランスの共同研究者が来日して集中して共同研究を行う予定であったが,新型コロナウイルスの影響により,3月の渡仏は中止,6月についても中止せざるを得ない状況のため.モデリングは細かな共同作業が必要であることから,スカイプやメールでのやり取りには限界があり,こうした代替手段で研究の遅れを取り戻すまでには至っていない.
|
Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスにより,海外出張ができないため,国際共同研究の推進が困難な状況にある.状況を見ながら,遅れているシステムダイナミクスモデルの開発を促進させていく.
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス発生のため、急遽、フランス出張による共同研究を中止したため。引き続き、新型コロナウイルスの状況を見ながら研究を進める。
|