2022 Fiscal Year Research-status Report
プロソディ変調による2者間情動伝染と対人印象変容の国際文化比較
Project/Area Number |
19KK0313
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
北村 美穂 早稲田大学, 高等研究所, その他(招聘研究員) (80748799)
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Project Period (FY) |
2020 – 2023
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Keywords | 音声プロソディ / 印象形成 / コミュニケーション / 感情伝播 / 文化差 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者が実施中の基課題では、発話の音韻的特徴を特定の感情方向にリアルタイムで変化させるシステムを用いて、二者間の感情変化並びに印象変容について心理・生理学的側面からアプローチしている。従来の研究では、コミュニケーション場面では、欧米圏に比べアジア圏において、より音声が重要視される可能性がこれまで指摘されており、二者間音声コミュニケーションの国際比較は重要な発展的研究課題である。 そこで、本課題では対人印象ならびに社会的コミュニケーション研究に優れたシカゴ大学の意思決定研究室と連携し、リアルタイムでのプロソディ変容が情動伝染並びに印象形成に及ぼす影響の国際文化比較研究をおこなう。 昨年度前半まで、新型コロナウィルスの蔓延に伴い、基課題で実施予定であった対面二者会話実験が全面的に中止になっていたため、米国で取得予定のデータとの比較対象になるデータの取得ができず、渡米準備の目処が立たなかった。しかし実験再開に伴い、無事に国内でのデータ収集が進んでいるため、課題期間を1年延長し、2023年5月下旬より渡米する。それに先立ち、2022年中には、受け入れ研究者並びにその共同研究者と、米国並びにオンラインにてミーティングを重ね、また必要になる機材を購入し、研究の準備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度前半まで、新型コロナウィルスの蔓延に伴い、基課題で実施予定であった対面二者会話実験が全面的に中止になっていたため、米国で取得予定のデータとの比較対象になるデータの取得ができず、渡米の目処が立たなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
渡米に先立ち、2022年中にはシカゴへ渡航し、またオンラインでも、受け入れ研究者やその共同研究者とミーティングを重ね、研究の準備を進めることができた。渡米後は予定している研究内容を速やかに実施する。当初の予定より滞在期間は短くなる予定であるため、予定していた全ての研究を期間内に実施するには困難が伴うが、受け入れ研究者と相談の上、研究の質を損なわずに実験条件をうまく圧縮することで、実施していく予定である。
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Research Products
(1 results)