Establishment of startup clusters and business ecosystem in small cities with the roles of migrants and female entrepreneurs

2021 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 19KK0320
• Research Institution: Japan Advanced Institute of Science and Technology
• Principal Investigator: 姜 理惠 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (90570052)
• Project Period (FY): 2020 – 2022
• Keywords: スタートアップ / 女性起業家 / 移民起業家 / イタリア

Outline of Annual Research Achievements

在外の日本人女性起業家を対象に、その活発な起業プロセスと成功要因を解明するという移民・女性起業家研究の一翼である基課題の研究過程で海外には地方都市ながらスタートアップ集積を実現している小規模都市が複数存在し、その一部では基課題が対象とする移民起業家が、都市外からイノベーションを持ち込むことによって自身の起業を成功させ、ファミリービジネス（以下FB）として発展させることで地域経済をブーストしているという発見を得た。この発見を重要な手掛かりとして、海外のスタートアップ集積小規模都市7都市をフィールドワークした結果、日本の地方都市を取り巻く問題に類似した状況において諸問題を克服し、移民・女性起業家の取り込みをもって地方都市ながらスタートアップ集積に成功するトレント州ロベレート市に注目することとしたのが本研究の契機である。
イタリア国トレント州のトレント大学経済経営学部教授の2名との共同研究によって、トレント州ロベレート市（人口3.8万人の小都市、スタートアップが100以上集積し、その3割が移民起業家、１割が女性により、他地域比で高比率）においてRQ「スタートアップ集積小規模都市の成立発展過程とビジネスエコシステム、それに寄与する移民・女性起業家の役割」を解明し、信頼性の高いスタートアップ集積小規模都市モデルの構築と、地域経済振興の対策を提示することを目指している。
本年もイタリアへの渡航ができなかったが、オンラインでの情報収集や国内研究者との連携、先行研究調査を進めた。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

イタリアへの渡航ができない状況が続いているため。

Strategy for Future Research Activity

渡航再開時にすぐ研究に着手できるよう準備を進める。