2020 Fiscal Year Research-status Report
大規模シミュレーションを用いた初代星からはじまる宇宙の天体形成・進化の理論的研究
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19KK0344
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
石山 智明 千葉大学, 統合情報センター, 准教授 (90616426)
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Project Period (FY) |
2019 – 2021
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Keywords | 宇宙物理 / 高性能計算 / ダークマター / 銀河 / 星 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、大規模宇宙論的ダークマター構造形成シミュレーションと準解析的モデルを駆使し、宇宙初期から現在にいたる、銀河や活動銀河核の大局的分布やその進化を理解することである。将来の大規模天体サーベイ観測と比較可能な模擬カタログを構築・公開し、これら天体の起源を理論的に明らかにする。欧州の大規模観測プロジェクトに携わる海外研究者と国際共同研究を行い、カタログを標準的なものへと発展させる。 2020年度は海外共同研究者 (スペイン、アンダルシア天体物理学研究所)を約二ヶ月間訪問し、国際共同研究をすすめた。粒子数2兆、ボックスサイズ2Gpc/h、粒子質量 3.27e8 太陽質量の大規模宇宙論的シミュレーションを行い、ハローカタログやハロー合体形成史を構築し、インターネット上で公開した。このシミュレーションのスペックは、他のグループによって行われた同程度のボックスサイズ、かつハローの合体形成史のデータを利用できるシミュレーションに比べ、1桁以上良い質量分解能である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19 の影響により、2020年度の渡航が大幅に縮小された。一方、オンラインで継続的に国際共同研究を進めており、従来の研究計画に大きな支障はない。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19 の影響で、渡航計画の大きな修正を余儀なくされている。情勢を注視しつつ、渡航期間を短縮・分割するなどして、元の計画に支障が出ないように、研究を進める。
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Research Products
(3 results)