2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19KK0368
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
吉川 千晶 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, 主任研究員 (10447930)
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Project Period (FY) |
2020 – 2022
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Keywords | セルロースナノファイバー / 再生医療 / 軟骨組織再生 / 傾斜階層構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
関節軟骨組織は三層から形成されており、その傾斜構造が関節運動を担う力学特性を発現し、軟骨細胞が生理活性機能を維持できる環境を提供している。これに着目し、申請者はセルロースナノファイバー(CNF)と間葉系幹細胞を用いて傾斜高次構造体を作成し、構造の不均一性が軟骨再生における機能発現に重要であることを明らかにしている。このCNFを用いた傾斜構造体はその性能から再生医療への応用が期待できる反面、非生分解性のため実用化が難しい。 本研究課題では、この問題を解決すべく、ブラウンシュヴァイク工科大のメンデル教授との国際共同研究により、「生分解性」かつ「傾斜構造」の両要件を満たす足場材料の開発を目指す。 今年度は、新型コロナウィルス感染症の世界的な蔓延により、海外共同研究先に渡航できなかった。そのため、日本で実施できる研究として、一般的な生分解性ポリマーを用いて電解紡糸ファイバー(不織布)の作成を試みた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度にブラウンシュヴァイク工科大学を訪問予定であったが、新型コロナウィルス感染症の世界的な蔓延で、渡航を延期せざるを得なかった。このため、日本で実施できる研究として、一般的な生分解性ポリマーを用いて電解紡糸不織布の作成を行った。また、関連研究の文献調査なども実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウィルス感染症の状況をみながら、渡航準備を進める。ブラウンシュヴァイク工科大には2021年度の滞在を予定している。渡航までにオンライン等で共同研究者と打ち合わせをし、関連する文献調査をするなど、渡航後は速やかに研究が進められるようにしておく。
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