2020 Fiscal Year Research-status Report
逃避行動のコマンドニューロンにおける軸索起始部の可塑性メカニズム
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19KK0383
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山方 恒宏 東北大学, 生命科学研究科, 准教授 (50716248)
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Project Period (FY) |
2020 – 2022
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Keywords | 軸索起始部 / ドーパミン受容体 / 活動電位 |
Outline of Annual Research Achievements |
軸索起始部(AIS)は、活動電位の発生部位として神経出力の決定に関わり、またその異常は、神経の発生不全や精神疾患の原因となる。本課題は、活動電位の発生制御におけるAISの分子基盤を明らかにするため、特にドーパミン受容体の一種DopEcRに着目し、機能解析することを目的とした。 当該年度は、渡航中の研究をスムーズに行うための準備に費やし、海外共同研究者らとのオンラインディスカッションを重ねた。特に、軸索起始部における局所電流の解析系として、電気生理学的計測の容易さや細胞系譜選別における自由度の高さといった利点から、神経芽細胞の初代培養系が最も強力であるとのコンセンサスに至り、その実験系の立ち上げを受け入れ研究室のポスドクとともに実施し、達成した。また、この培養細胞系におけるDopEcRの発現解析を行うため、DopEcR-Venusトランスジェニックショウジョウバエを先方に発送し、解析を行うための準備を進めた。また、先端モデル動物支援プラットフォームなどの助力を得て、先方で使用する実験装置および解析系の準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していたとおり、解析系の選定と立ち上げが終わり、DopEcRの発現分布解析を行う準備が整った。また、電気生理学的計測に必要な実験機器と解析系の準備が進み、渡航後の実験準備が順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
準備した実験系とトランスジェニックショウジョウバエを用い、培養細胞系におけるDopEcRの発現分布とその発生的遷移を解析し、in vivo系との共通点および相違点を明らかにする。さらに電気生理学的計測法を習得し、活動電位生成に関与するイオン電流、さらにDopEcRの活性化に伴うその変化を解析し、AISにおけるDopEcRの活動電位制御様式を明らかにする。
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Research Products
(1 results)