2021 Fiscal Year Research-status Report
Live imaging of in vivo cancer metabolic reprogramming using PET-CT
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19KK0399
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
青木 重樹 千葉大学, 大学院薬学研究院, 講師 (30728366)
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Project Period (FY) |
2020 – 2022
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Keywords | イメージング / ミトコンドリア / 代謝リプログラミング / 免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
がん細胞は代謝を巧妙にリプログラミングすることで生存を維持し続ける。そのリプログラミング様式を明らかとし、そこを応用して実際に生体内で起こるがんの代謝リプログラミングを見ることが一つの大きな目標となる。本研究では特に、がんで優位にはたらくと考えられている解糖系を抑制した際のミトコンドリアを中心とした代謝に着目している。 初年度に引き続き、本年度も渡航して研究を実施することは、新型コロナウイルスによる渡航の制限と受け入れ大学との関係から困難であった。しかし、オンラインでディスカッションを行いながら、代謝リプログラミングとミトコンドリアの関係について議論が進み、蛍光プローブを用いたイメージングなどに一部成功した。特に、ミトコンドリア指向型のプローブを使用することで、がん細胞における解糖系の抑制時にミトコンドリアの生合成等が亢進する様子を認めることができた。別の研究から、解糖系の抑制時に細胞内タンパク質分解システムであるオートファジーが亢進していることが見出されており、ミトコンドリアの生合成の亢進には、ミトコンドリア選択的オートファジーであるマイトファジーが関与している可能性が考えられる。メカニズム的な解析はまだ途中であるが、その代謝リプログラミングに関与する可能性のある因子の同定も進めつつあり、本因子を用いたin vivoイメージングへと発展していくことが期待される。加えて、がん特異性も併せて見出すことで、副作用の少ない治療戦略の立案にもつなげていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大による渡航制限のため進捗は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はより代謝リプログラミング特異的なミトコンドリア関連因子を探索・同定し、それを標的・標識とした代謝変化のin vivoイメージングへと繋げたい。
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