2020 Fiscal Year Research-status Report
Cerebrovascular-oriented combined cerebral amyloid angiopathy eradication therapy
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19KK0410
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
井上 泰輝 熊本大学, 病院, 特任助教 (00806408)
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Project Period (FY) |
2020 – 2022
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Keywords | 脳アミロイド血管症 / アミロイドーシス / 脳出血 / 認知症 / アミロイドβ |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者は本研究計画書の提出時点で、α-エノラーゼを脳内へ注入ポンプを用いて持続投与したCAA/ADトランスジェニックマウスの脳血管、脳実質へのAβの沈着が減少すること、さらに認知機能も有意に改善することを少数例の先行研究で示した。令和2年度は検討匹数を増やし検討を重ね、同様の結果を得た。ELISAによる脳内Aβ量を測定したところ、脳内Aβ量もα-エノラーゼ投与群において減少することを見出した。平行してin vitroでの検討でα-エノラーゼがAβを分解することを特定した。そこで、95℃5分の熱処理によりα-エノラーゼの酵素活性を完全に失活させ同様の方法でマウス脳内へ持続投与したところ、Aβ病理所見と認知機能の双方とも改善しなかった。つまり、病態改善効果がα-エノラーゼの酵素活性に依存することを実証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
件のCOVID-19により渡航開始時期が大幅に遅れたため、令和2年度の進捗状況はやや遅れているとしたが、日本国内の所属機関において実施可能な研究を展開した。
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Strategy for Future Research Activity |
海外共同研究期間において精力的に研究が進められているアポリポプロテインEとLRP1に加え、申請者が着目しているα-エノラーゼが脳アミロイド血管症に果たす役割について検討を行ってゆく方針とする。
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