2022 Fiscal Year Research-status Report
胃癌におけるクロマチン構造異常による癌化機構の解明
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19KK0415
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
岡部 篤史 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (80778118)
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Project Period (FY) |
2020 – 2023
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Keywords | クロマチン構造 / 胃癌 / エピゲノム |
Outline of Annual Research Achievements |
本国際共同研究では、胃癌におけるクロマチン構造解析により、胃癌分子サブタイプとクロマチン構造異常との関連を明らかにし、癌化・癌悪性化メカニズムを解明する。新型コロナにより渡航が叶わなかったが、新たにEBV陰性胃癌臨床検体、EBV陽性胃癌臨床検体を用いたHi-C解析を進めた。また、胃癌Patient-derived xenograft(PDX)を用いて全エクソン解析、RNA-seq解析、InfiniumによるDNAメチル化解析を進め、データを取得した。同じ胃癌PDXサンプルを用いたHi-C解析を進め、クロマチン構造データの取得を進めている。 更に国際共同研究としてARID1A欠失細胞、MSH2変異細胞でのHi-C法によるクロマチン構造解析を進め、それぞれ国際共著論文としてGut誌、Cancer Research誌に報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの世界的な蔓延により、渡航が難しく、計画が進展しなかった。しかしながら、可能な範囲で国際共同研究を進めるため、国内で取得可能なデータの取得と解析を進めた。また、ZoomによるWeb会議によりディスカッションを進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに取得した胃癌細胞株でのクロマチン構造解析データ、胃癌PDXサンプルでのクロマチン構造解析データを遺伝子変異、遺伝子発現、DNAメチル化データと統合的に解析を進める。また、新型コロナの状況も落ち着いたことから、シンガポール渡航を進め、胃癌臨床サンプルを用いたクロマチン構造のデータ取得と、統合解析を進めていきたい。
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