2020 Fiscal Year Research-status Report
祭りの伝承における共同体〈心体知〉の体現から生まれる共在感覚の解明
Project/Area Number |
19KT0003
|
Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
榎本 美香 東京工科大学, メディア学部, 准教授 (10454141)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
傳 康晴 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (70291458)
寺岡 丈博 拓殖大学, 工学部, 准教授 (30617329)
高梨 克也 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (30423049)
阿部 廣二 早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (60817188) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2019-07-17 – 2022-03-31
|
Keywords | 共同体〈心体知〉 / 無形文化伝承 / 身体的相互作用 / 共在感覚 / 口承文化の科学 / 集合的心性 / 協同身体技法 / 共有知識 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 祭りの支度場面データの収録・整備: 今年度はコロナ禍のため祭りは取りやめとなった。しかし、村人向けに、夏の湯澤神社例祭では2020年9月9日に惣代事務所から湯澤神社まで村の氏子達が行列し、猿田彦の舞があった。正月明けの道祖神祭りの代わりに、御神木を一本立ててのどんと焼きが1月15日にあった。これを収録した。 2. 共同体〈心体知〉の体現過程の分析: a. 同時的協同の分析(高梨・阿部(研究協力者)):世話人と見習いの同じ役職の者同士が同じ場で協同活動を行うことを通じて、祭りの共同体〈心体知〉を伝える方法を微視的マルチモーダル分析の手法で分析した。社殿組み作業の一部を担う、鳶口を使った材木の運搬(木遣り)を分析した。α.各自が身体行動の行為主体として環境と関わる。β.自身の身体行動を相手と相互行為的に協調させる。身体行動のレベルでの失敗は、協働作業の速やかな中断と再開という新たな相互行為的調整へとつながることを明らかにした。そして、βにおいてはαに関する「他者の認知の利用」が求められる。 b. 経時的変化の分析(榎本・伝・寺岡):見習いから世話人・後見人という経時的な変化を経る中で、同じ個人が共同体〈心体知〉を体得する過程を微視的マルチモーダル分析の手法で分析した。三夜講初年度に初めて参加する中組や下組の構成員は目の前に行うべき活動があるにも関わらず手持ち無沙汰に立っていることをデータから観測した。ところが1年経つうちに、先に立っているしか術のなかった人々がいち早く自身の仕事を発見し、素早く立ち回れることを分析した。彼らの中には、その場にいて必要性に気づいたならただちに手助けすべきという価値観があり、これが三夜講の年数を経るごとに全体に浸透していく。一見何気ない共同活動である〈体〉が、目の前の出来事から問題を検出したなら速やかに行動に移ることという〈心〉を養う。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍のため祭りは取りやめとなったため、新たなデータを蓄積することができなかった。2020年度に観察する予定であった、三夜講初年度の動きについてデータが取れなかったことになる。
|
Strategy for Future Research Activity |
2021年度からは、世話人の交替時期が変更される。これまでは前年1月の道祖神祭りに始まり、翌年9月の湯澤神社祭礼までを1サイクルとしていた。2021年度からは、9月の湯澤神社例祭に始まり1月の道祖神祭りまでが1サイクルとなる。この変更に伴う、共同体〈心体知〉学習の仕方の変容を新たに分析対象とする。
|
Causes of Carryover |
コロナウイルス蔓延の影響により、撮影対象であった道祖神祭り、湯澤神社例祭が取りやめとなった。そのため、1年を通して計画していた撮影費が支出されなかった。撮影したビデオ編集に予定していた予算も使用できなかった。また、学会発表等もweb開催となり、出張費がかからなかった。 次年度もコロナウイルスの感染状況の様子を見ながら、祭りの施行が決定されていくことになるので、そちらとの兼ね合いで予算使用額が変わるものの、現時点では開催の方向である。そのため、撮影のための出張旅費やデータ作成のために予算を使用する予定である。なお、状況により研究年の延長なども視野に入れ、研究を進めていく。
|
-
[Journal Article] Automatic Generation of News Contents from Blog Posts2021
Author(s)
Masaki Hayashi, Steven Bachelder, Naoya Tsuruta, Takehiro Teraoka, Yoshihisa Kanematsu, Kazuo Sasaki, and Kunio Kondo
-
Journal Title
International Journal of Asia Digital Art and Design Association
Volume: Volume 25,_Issue 1
Pages: 1--7
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-