2023 Fiscal Year Annual Research Report
Creating trust for IoT devices by analyzing the network and electromagnetic information, and activity recognition
Project/Area Number |
19KT0020
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
荒川 豊 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (30424203)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安本 慶一 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (40273396)
林 優一 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (60551918)
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Project Period (FY) |
2019-07-17 – 2024-03-31
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Keywords | IoT / トラスト / セキュリティ / プライバシー / 差分プライバシー / 通信トラヒック分析 / 連合学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、急速に広がるIoT機器を安心して利用するために、情報機器に対するトラストを構築する手段を提供することである。IoT機器は設置時の初期設 定以外はほとんどユーザが中身を考えなくて良いように設計されている。その結果高い利便性と引き換えに動作はブラックボックス化しておりどのような機能がどのようなタイミングで動作してどのようなデータがインターネット上に送られているのか把握することは難しい。 その問題に対して、我々はIoT機器の入出力 を監視しそこから得られる情報から機器の動作を推定することを目指している。 本年度はこれまで開発してきた通信トラヒック観測に基づき、IoT機器ならびに、その機器上で発動している機能を認識するシステムを進化させ、数秒の短い通信トラヒック観測だけでもそれらを判別可能にするアルゴリズムを提案し、国際会議で発表した。 また、行動認識についてはスマートウォッチを用いたタイピング文字推定に関する研究を進め、タイピング中の加速度やタイピング音からユーザが何をタイプしているか盗聴可能であることを示し、国際会議で発表した。 さらに、発展的な研究として、データのプライバシーを守りながら、行動認識などに利用する仕組みとして、差分プライバシーや連合学習についても研究を進め、国際会議においで最優秀デモンストレーション賞を受賞するとともに、インパクトファクターが11を超えるトップジャーナルに採択されるなど、想定を超える成果が得られた。
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