2022 Fiscal Year Research-status Report
IT社会の医療情報が医療トラストに与えるメカニズムの解明:若年膠原病を対象として
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19KT0021
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
栗田 宜明 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 特任教授 (80736976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
脇田 貴文 関西大学, 社会学部, 教授 (60456861)
矢嶋 宣幸 昭和大学, 医学部, 准教授 (70384360)
宋 龍平 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (20843824)
佐田 憲映 高知大学, 医学部, 特任教授 (70423308)
下島 恭弘 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (50436896)
吉見 竜介 横浜市立大学, 医学部, 講師 (70585265)
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Project Period (FY) |
2019-07-17 – 2024-03-31
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Keywords | SLE / インターネット / ヘルスリテラシー / 主治医への信頼 / 医師全般への信頼 / ビッグファイブ性格特性 / グリット / TRUMP2-SLE |
Outline of Annual Research Achievements |
研究1. SLE患者の価値類似性の認知と医療トラストの関係性:昨年度に開発した日本語版トラスト尺度、シナリオや醜形恐怖を含めた質問票で、SLEの患者に多施設共同研究を行い、ベースライン調査で現在525症例の回収を行い、全例のクリーニングを終えた。次いで、6つの検証研究と発表活動を行った。(1)広範なヘルスリテラシーやインターネットの利用時間が主治医や医師全般に対するトラストに与える影響を国際誌に発表した。その結果、リウマチ医の診療に役立つ研究として編集長によるEditor's Picksにも採用された。(2)インターネット(IT)の利用時間や健康情報源へのアクセスの好みは、共同意思決定の質にも影響を与える可能性を示した。(3)主治医への信頼が高いほど、健康に関連するホープが高くなり、その両方が良好な服薬アドヒアランスにつながる可能性を国際誌に発表した。(4)主治医の性格特性がSLE患者の疾患活動性のコントロールの成績に影響する可能性を国際誌に発表した。(5)主治医の性格特性が燃え尽き症候群の程度に影響する可能性を示した研究成果を国際誌に発表した。(6)主治医の性格特性が医師に対するトラストに影響する可能性を示した研究成果を国内学会で発表した。
研究2. 上記のSLEの患者を対象に追跡調査も行った。現在449症例の回収とクリーニングを終えた。次いで、検証研究と発表活動を国内外で行った。:(1)共同意思決定の質が高いほど、将来の主治医に対するトラストが醸成される可能性を示した。
研究3. ITを介した他のSLE患者の情報の質が、SLE患者の医療トラストに与える影響の解析:本課題研究で用いるSNSのシステムをスマートフォン上で運用した。さらに、スマートフォン上でのパイロット入力を数名のボランティアに依頼して、入力結果を出力するための管理サイトの作成を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
SLEを対象に医療トラストを調べる横断研究が完了し、縦断研究も実施できた。その結果、昨年報告した中心課題の成果は、国際誌に発表することができた。また、医療トラストに関連するその他の派生研究も、国内外の学会で発表することができた。さらに、SNSを活用した研究は、アプリケーションと管理システムが完成し、現在は臨床研究を始めるために対象者の選定に関する計画を立てている。従って、概ね計画通りと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、SLE患者を対象とした5施設の調査研究から、次のことを明らかにする:①医師へのトラストの醸成のために、修正可能な医師の要因やコミュニケーションの要因の解明。②医療情報源への信頼に影響する因子について調査をはじめたため、その解明。 SNSを用いた医療トラストに与える研究のアプリケーションがほぼ完成に近づいたので、ロジスティクスを慎重に検討しながら、リウマチ専門医・腎臓専門医の協力を得て患者への実施をする。
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Causes of Carryover |
集合会議が、新型コロナウイルス感染症の防疫のために次年度に見送りとなったことに加えて、SNSを用いた研究の実施前にロジスティクスの詳細な検討を次年度に必要としたため。
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Research Products
(22 results)
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[Presentation] Does shared decision-making affect the quality of life in SLE patients? : the TRUMP2-SLE study2023
Author(s)
Hidekawa Chiharu, Yoshimi Ryusuke, Yajima Nobuyuki, Kurita Noriaki, Sakurai N, Oguro Nao, Shidahara K, Hayashi K, Ichikawa Takanori, Kishida Dai, Miyawaki Yoshia, Sada Ken-ei, Shimojima Yasuhiro, Ishikawa Yuichi, Yoshioka Y, Kunishita Y, Kishimoto D, Minegishi K, Kirino Y, Ohno S, Nakajima H
Organizer
第67回日本リウマチ学会総会・学術集会
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[Presentation] 全身性エリテマトーデス患者のインターネットを用いた医療情報収集行動が共同意思決定に与える影響:TRUMP2-SLE研究2023
Author(s)
市川貴規, 岸田大, 下島恭弘, 矢嶋宣幸, 小黒奈緒, 吉見竜介, 櫻井菜月, 秀川智春, 佐田憲映, 宮脇義亜, 林啓悟, 志田原健太, 石川雄一, 関島良樹, 栗田宜明
Organizer
第67回日本リウマチ学会総会・学術集会
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[Presentation] 全身性エリテマトーデスにおける共同意思決定と医師への信頼度の関連についての前向きコホート研究:TRUMP2-SLE研究2023
Author(s)
吉見竜介, 矢嶋宣幸, 栗田宜明, 秀川智春, 櫻井菜月, 小黒奈緒, 志田原健太, 林啓悟, 市川貴規, 岸田大, 宮脇義亜, 佐田憲映, 下島恭弘, 石川雄一, 吉岡裕二, 國下洋輔, 岸本大河, 峯岸薫, 桐野洋平, 大野滋, 中島秀明
Organizer
第67回日本リウマチ学会総会・学術集会
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[Presentation] 全身性エリテマトーデス診療における共同意思決定がLLDAS達成に与える影響:TRUMP2-SLE研究2023
Author(s)
櫻井菜月, 吉見竜介, 矢嶋宣幸, 栗田宜明, 秀川智春, 小黒奈緒, 志田原健太, 林啓悟, 市川貴規, 岸田大, 宮脇義亜, 佐田憲映, 下島恭弘, 石川雄一, 吉岡裕二, 國下洋輔, 岸本大河, 峯岸薫, 桐野洋平, 大野滋, 中島秀明
Organizer
第67回日本リウマチ学会総会・学術集会
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[Presentation] 主治医とSLE患者の性格特性(Grit)は診療の共同意思決定に影響するか?:TRUMP2-SLE研究2023
Author(s)
矢嶋宣幸, 小黒奈緒, 多田尭央, 三浦瑶子, 羽多野美香, 柳井亮, 磯島咲子, 三輪裕介, 秀川智春, 櫻井菜月, 吉見竜介, 市川貴規, 岸田大, 下島恭弘, 志田原健太, 林啓悟, 宮脇 義亜, 佐田憲映, 石川雄一, 栗田宜明
Organizer
第67回日本リウマチ学会総会・学術集会
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[Presentation] 医師の性別・Big Five性格特性が全身性エリテマトーデス患者の主治医ヘの信頼に与える影響:TRUMP2-SLE研究2023
Author(s)
小黒奈緒, 矢嶋宣幸, 蕗田淳平, 河森一毅, 林智樹, 柳井亮, 磯島咲子, 三輪裕介, 宮脇義亜, 吉見竜介, 下島恭弘, 佐田憲映, 栗田宜明
Organizer
第67回日本リウマチ学会総会・学術集会
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[Presentation] 全身性エリテマトーデス患者の睡眠呼吸障害リスクと抑うつ状態の関係性:TRUMP2-SLE研究2023
Author(s)
石川雄一, 小黒奈緒, 市川貴規, 岸田大, 櫻井菜月, 秀川智春, 志田原健太, 林啓悟, 宮脇 義亜, 下島恭弘, 吉見竜介, 佐田憲映, 矢嶋宣幸, 栗田宜明
Organizer
第67回日本リウマチ学会総会・学術集会
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[Presentation] Effect of Shared Decision-making on Trust in Physician in the Clinical Practice of Systemic Lupus Erythematosus: The TRUMP2-SLE Study2022
Author(s)
Yoshimi Ryusuke, Hidekawa C, Sakurai N, Yajima Nobuyuki, Kurita Noriaki, Kishimoto D, Minegishi K, Kirino Y, Oguro Nao, Miyawaki Yoshia, Sada Ken-ei, Kishida Dai, Ichikawa Takanori, Shimojima Yasuhiro, Ishikawa Yuichi, Ohno S, Nakajima H, et al.
Organizer
ACR Convergence 2022
Int'l Joint Research
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[Presentation] Association between treatment goal achievement and grit personality characteristics of attending physician in patients with systemic lupus erythematosus: a multicenter cross-sectional study2022
Author(s)
Sada Ken-ei, Miyawaki Yoshia, Shidahara K, Nawachi S, Katayama Yu, Asano Y, Hayashi K, Ohashi K, Katsuyama E, Katsuyama Takayuki, Narazaki Mariko, Matsumoto Y, Oguro Nao, Ishikawa Yuichi, Sakurai N, Hidekawa Chiharu, Yoshimi Ryusuke, Ichikawa Takanori, Kishida Dai, Shimojima Yasuhiro, Kurita Noriaki, Yajima Nobuyuki
Organizer
EULAR 2022 Congress
Int'l Joint Research
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[Presentation] Shared decision making and internet use for gathering health information in patients with systemic lupus erythematosus: a multicenter cross-sectional study2022
Author(s)
Ichikawa Takanori, Shimojima Yasuhiro, Kishida Dai, Yajima Nobuyuki, Yoshimi Ryusuke, Sada Ken-ei, Miyawaki Yoshia, Oguro Nao, Sakurai N, Hidekawa Chiharu, Hayashi K, Shidahara K, Ishikawa Yuichi, Sekijima Yoshiki, Kurita Noriaki
Organizer
EULAR 2022 Congress
Int'l Joint Research
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