2023 Fiscal Year Research-status Report
IT社会の医療情報が医療トラストに与えるメカニズムの解明:若年膠原病を対象として
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19KT0021
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
栗田 宜明 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 特任教授 (80736976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
脇田 貴文 関西大学, 社会学部, 教授 (60456861)
矢嶋 宣幸 昭和大学, 医学部, 教授 (70384360)
宋 龍平 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (20843824)
佐田 憲映 高知大学, 医学部, 特任教授 (70423308)
下島 恭弘 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (50436896)
吉見 竜介 横浜市立大学, 医学部, 講師 (70585265)
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Project Period (FY) |
2019-07-17 – 2025-03-31
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Keywords | 主治医への信頼 / 医師全般への信頼 / 媒介分析 / 共同意思決定 / SNS / ヘルスリテラシー / 服薬アドヒアランス / 慢性腎臓病 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究1. SLE患者の価値類似性の認知と医療トラストの関係性:昨年度に開発した日本語版トラスト尺度、シナリオや醜形恐怖を含めた質問票で、SLEの患者に多施設共同研究を行い、ベースライン調査で現在525症例の登録を終えた。次いで、検証研究と発表活動を行った。インターネット(IT)の利用時間や健康情報源へのアクセスの好みは、医師への信頼に影響するだけでなく、共同意思決定の質に影響を与えることを示し、国際誌に発表した。 研究2. 上記のSLEの患者を対象に追跡調査も行った。現在449症例の登録を終えた。次いで、検証研究と発表活動を行った。(1)共同意思決定の質が高いほど、将来の主治医に対するトラストが醸成されるだけでなく、医師全般へのトラストが醸成される可能性を示し、プレプリント公開した。論文を投稿中である。(2)共同意思決定の質が高いほど、SLE患者のQOLが維持される可能性を示した。 研究3. 若年膠原病の方が腎不全になり透析療法を必要とすることがある。そこで、透析療法中の方を対象にヘルスリテラシーと医師へのトラスト、服薬アドヒアランスの関係性を調査した。結果、ヘルスリテラシーが服薬アドヒアランスに影響することを明らかにした。その機序は、医師に対する信頼関係を中継している可能性が示された。 研究4. ITを介した他のSLE患者の情報の質が、SLE患者の医療トラストに与える影響の解析:本課題研究で用いるSNSのシステムを完了させ、多施設共同研究の計画を行い、倫理申請の手続きを終えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
SLEを対象に医療トラストを調べる縦断研究を完了することができた。その結果、昨年報告した中心課題の成果を、国際誌に発表することができたほか、医療トラストの修正可能な要因として診療中の共同意思決定の質の高さを突き止め、論文投稿することができた。 SNSを活用した研究は、研究計画を立て倫理申請の手続きを終えた。今後、臨床研究の実施を行う準備が整った。従って、概ね計画通りと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、SLE患者を対象とした5施設の調査研究から、次のことを明らかにする:医師へのトラストの醸成の重要性を明らかにするために、トラストが服薬アドヒアランスに与えるメカニズムを詳しく分析する。 SNSを用いた医療トラストに与える研究の準備ができたので、リウマチ専門医・腎臓専門医の協力を得て患者の登録を進める。
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Causes of Carryover |
集合会議が、新型コロナウイルス感染症の防疫のために次年度に見送りとなったことに加えて、SNSを用いた研究の実施のための倫理申請の準備で時間を必要としたため。
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Research Products
(18 results)
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[Presentation] 全身性エリテマトーデス患者における医療情報源に対する信頼度に影響する因子の検討:TRUMP2-SLE研究2024
Author(s)
市川貴規, 岸田大, 下島恭弘, 矢嶋宣幸, 小黒奈緒, 吉見竜介, 櫻井菜月, 秀川智春, 佐田憲映, 宮脇義亜, 林啓悟, 志田原健太, 石川雄一, 関島良樹, 栗田宜明
Organizer
第68回日本リウマチ学会総会・学術集会
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[Presentation] 全身性エリテマトーデス患者における医療情報収集の実態:TRUMP2-SLE研究2024
Author(s)
市川貴規, 岸田大, 下島恭弘, 矢嶋宣幸, 小黒奈緒, 吉見竜介, 櫻井菜月, 秀川智春, 佐田憲映, 宮脇義亜, 林啓悟, 志田原健太, 石川雄一, 関島良樹, 栗田宜明
Organizer
第68回日本リウマチ学会総会・学術集会
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[Presentation] The impact of shared decision-making on quality of life in SLE patients: Longitudinal evaluation in The TRUMP2-SLE project2024
Author(s)
Hidekawa Chiharu, Yoshimi Ryusuke, Yajima Nobuyuki, Kurita Noriaki, Sakurai N, Oguro N, Shidahara K, Hayashi K, Ichikawa T, Kishida D, Miyawaki Yoshia, Sada Ken-ei, Shimojima Yasuhiro, Ishikawa Y, Suzuki N, Yoshioka Y, Komiya T, Kunishita Y, Kishimoto D, Takase-Minegishi K, Kirino Y, Ohno S, Nakajima H
Organizer
第68回日本リウマチ学会総会・学術集会
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