2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20002004
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福山 透 The University of Tokyo, 大学院・薬学系研究科, 教授 (10272486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横島 聡 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 講師 (10376593)
下川 淳 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (60431889)
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Keywords | 全合成 / アルカロイド / 天然有機化合物 / 実用的合成 / 医薬品 |
Research Abstract |
エクチナサイジンの合成研究:分子内Heck反応を鍵反応として用いた骨格構築法の検討を行った。その結果、ビシクロ[3.3.1]骨格の有力な構築法となることが明らかとなった。さらに分子間Heck反応を用いたA環導入の検討を行い、その有効性を確認した。サリノスポラミドの合成研究:昨年度までに成功していたガンマラクタム部位とベータラクトン部位の構築法を基盤とし、シクロヘキセニル基の導入の検討を行った。その際、ガンマラクタムの窒素原子上への置換基の導入が重要であることを見出し、シクロヘキセニル基の導入に成功した。フペルジンの合成研究:昨年度までに見出した[3.3.1]骨格の構築法を基盤とし、各官能基導入の検討を行った結果、フペルジンAの全合成を達成し、論文として発表した。ビンブラスチンの誘導体合成研究:昨年度までに見出したビンブラスチン下部ユニットの合成法を基盤とし、上部ユニットとのカップリング反応を試み、ビンブラスチン類縁体の合成を行った。オセルタミビルの類縁体合成研究:昨年度までに合成法を確立した中間体より各種誘導体合成へと着手した。その結果30種類を超える新規誘導体の合成に成功した。ユーディストミンの類縁体合成研究:昨年度までに確立されたイソキノリン骨格の構築法を基盤とした各種誘導体合成を行った。モルヒネの合成研究:分子内アルドール反応および分子内1,6-付加反応をを基軸としたモルヒネの全合成法を確立した。
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Research Products
(32 results)