2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20002004
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福山 透 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (10272486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横島 聡 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 准教授 (10376593)
下川 淳 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (60431889)
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Keywords | 全合成 / アルカロイド / 天然有機化合物 / 実用的合成 / 医薬品 |
Research Abstract |
エクチナサイジン743の合成研究:分子内Heck反応を用いて構築した四環性骨格に対し、分子間Heck反応を用いてA環部位を導入することに成功した。また分子内Heck反応を用いない新規合成法についても検討を行い、効率化を目指した。サリノスポラミドAの合成研究:昨年までに成功していた合成法を基盤として基質の大量合成を行い、βラクトン環の形成、および塩素原子の導入について検討を行った。その結果、グラムスケールでのサリノスポラミドAの全合成を達成した。ビンブラスチンの誘導体合成研究:下部ユニットと上部ユニットとのカップリング反応を試み曳ビンブラスチン類縁体の合成を行った。モルヒネの合成研究:芳香環からの求核反応を基盤としたモルヒネの合成研究を行った。その結果、目的とする反応を遂行することは困難であると判断し、別法での合成法の検討に着手することとした。リゼルグ酸の合成研究:閉環メタセシス反応および分子内Heck反応を用いて四環性骨格を構築することに成功した。また二重結合を有する基質の新規合成法について検討を行い、効率化をはかった。アマサスピラミド類の合成研究:Michael付加反応およびCurtius転位反応を鍵反応として用いることで、共通中間体となるスピロラクタムの構築法を確立した。チャーテリン類の合成研究:インドール骨格に対する窒素原子の導入、十員環の構築およびベータラクタム部位の構築に成功した。更なる検討により、全合成法確立に向けた基礎的な知見を得ることに成功した。
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Research Products
(17 results)