2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20014001
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
林 慎一 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 教授 (60144862)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 ゆり 埼玉県立がんセンター, 臨床腫瘍研究所, 主任研究員 (80166628)
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Keywords | 乳癌 / エストロゲン / ホルモン療法 / マイクロアレイ / GFP / バイオマーカー |
Research Abstract |
乳癌のホルモン療法の個別化を目指した研究を行った。各種ホルモン療法に対する反応性の予測、判定に有用な遺伝子として、昨年までのマイクロアレイ研究からその有用性を確認できた候補遺伝子と既知の予後因子、約10遺伝子を、より臨床に導入しやすいRT-PCR法によって解析すること、さらに検討対象標品をパラフィン包埋切片より抽出したRNAとすることを試みた。これらは次の段階として多数の、複数施設での臨床検体を用いたバリデーション試験に欠かせないと考えている。また、ERE-GFPレポーターカセットをアデノウイルスベクターに組み込んだものを用い、60数例の乳癌検体の癌細胞に導入して、個々の乳癌細胞自身のER活性を解析した。その結果、ERの発現とERの活性は完全に相関するものではないことが明らかとなった(論文準備中)。そこで、それらの標品のERの標的遺伝子の発現を解析し、ERの発現とERの活性との相関を検討している。これは現在のERの免疫染色による判定、個別化の再評価と新規診断法に繋がる可能性がある。さらに術前治療の生検標品のウイルスアッセイを行い、術前ホルモン療法の臨床効果との比較を継続している。また、ホルモン療法の再発患者の個別化のために現在急速に増加しているアロマターゼ阻害剤抵抗性乳癌の診断法、治療法開発のための基礎研究を開始した。
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Research Products
(6 results)