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2009 Fiscal Year Annual Research Report

免疫担当細胞の自然がん監視能を活用した新規ドラッグデリバリーシステムの開発

Research Project

Project/Area Number 20015025
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

田畑 泰彦  Kyoto University, 再生医科学研究所, 教授 (50211371)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 雅哉  京都大学, 再生医科学研究所, 助教 (10332735)
Keywords樹状細胞(DC) / プラスミドDNA / カチオン化多糖 / インタロイキン(IL)12 / 抗がん活性 / 遺伝子治療 / 免疫・細胞治療 / 遺伝子導入法
Research Abstract

本研究の目的は、「遺伝子治療法」と「免疫・細胞療法」とを融合した新しいがん治療DDS技術を創製し、その治療効果について検証することである。すなわち、がんへ直接働くあるいは他の細胞に働いて免疫・細胞療法活性を高める作用をもつタンパク質をコードしたプラスミドDNAを免疫担当細胞へ導入することによって、免疫担当細胞を遺伝子改変する。次に、その遺伝子改変免疫担当細胞をがん治療に用いる。このことにより、上述した「遺伝子治療法」および「免疫・細胞療法」で問題となっていた、プラスミドDNAの体内動態制御および免疫担当細胞の活性増強の両方を解消することが可能であり、がん治療の効果増強が期待される。本年度は、前年度の結果をもとに細胞をマクロファージから樹状細胞(DC)に変えて、細胞への導入プラスミドDNAとしては抗がんサイトカインであるインターロイキン(IL)12をコードするプラスミドDNAを用いた。異なる多糖と異なるカチオン化試薬を用いて様々なカチオン化多糖を作製し、DCへのプラスミドDNA導入作用について調べた結果、スペルミン導入デキストランが優れていることがわかった。そこで、このベクターを用いてIL12プラスミドDNAをDCへ導入した。プラスミド導入DCは2週間にわたってIL12タンパク質を分泌した。得られたIL12プラスミドDNA導入DCを担がんマウスの尾静脈より投与した。その結果、DCのみの投与に比較して、高い抗がん活性が認められた。プラスミド導入DCを投与したマウス肝臓よりリンパ球を採取して、リンパ球とがん細胞とを混合して培養したところ、がん細胞が死滅した。この結果は、DCにより体内のがん免疫応答が高まったことを示している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010 2009

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Augmented anti-tumor effect of dendritic cells genetically engineered by interleukin-12 plasmid DNA.2010

    • Author(s)
      Yoshida, M., Jo, J., Tabata, Y
    • Journal Title

      J Biomater Sci Polym Ed. 21(5)

      Pages: 659-675

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] リバーストランスフェクション法によるIL-12遺伝子改変樹状細胞の作製とその抗がん効果の増強2009

    • Author(s)
      城潤一郎, 吉田雅貴, 田畑泰彦
    • Organizer
      第25回日本DDS学会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      20090703-20090704

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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