2008 Fiscal Year Annual Research Report
正電荷リポソーム包埋型磁性ナノ粒子を用いる温熱療法と臨床研究を目指した基盤整備
Project/Area Number |
20015044
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
小林 猛 Chubu University, 応用生物学部, 教授 (10043324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 隆信 名古屋市立大学, 医学研究科, 教授 (10185316)
河合 憲康 名古屋市立大学, 医学研究科, 研究員 (20254279)
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Keywords | 癌 / ナノ材料 / 温熱療法 / マグネタイト微粒子 / 細胞加温 |
Research Abstract |
1. MCLとサーモトロンRF-8を用いた温熱療法の確認(小林) MCLとサーモトロンRF-8を用いた温熱療法の確認実験をマウスおよびラットを使用して実験し、3-4℃程度高くなることを確認した。 2. 温熱療法と樹状細胞を用いた免疫療法との組み合わせ(小林) マウスB16メラノーマ細胞をマウス注射して担がんマウスを作成した。このマウスにMCLを注入し、温熱治療を実施し、その後に未成熟の樹状細胞を投与した。腫瘍免疫が活性化していることを確認し、その成果を2008年10月の第67回日本癌学会学術総会にて発表した。 3. MCLを用いた温熱療法の臨床研究に関する準備 (1) MCLの製剤化研究およびMCLの安全性試験の外部委託(小林) GMP基準に準拠した患者用MCLの調製法を確立した。このMCLを大量調製し、実験動物を使用したMCLの安全性薬理試験、薬物動態試験、毒性試験、アナフィラキシー誘発試験を専門の検査機関に外部委託した。 (2) MCLを使用した温熱療法のための倫理委員会への提出書類の整備(大塚および河合) 大塚は整形外科領域の骨肉腫などに対するMCLの投与方法や投与量の設定根拠などを定めた。同様に、河合は前立腺がんなどを対象とした場合のMCLの投与方法や投与量の設定根拠などを定めた。
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