2009 Fiscal Year Annual Research Report
細胞性粘菌を用いた多細胞体制成立のゲノム基盤に関する研究
Project/Area Number |
20017004
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
漆原 秀子 University of Tsukuba, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (00150087)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑山 秀一 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (40397659)
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Keywords | 細胞性粘菌 / 多細胞体制 / 細胞分化 / ゲノム解析 / データベース / cDNA解析 / 進化 / 遺伝子モデル |
Research Abstract |
細胞性粘菌の子実体形成は胞子と柄細胞のみを生じる最も単純な細胞分化のシステムであるが、非細胞性の柄を形成するAcytostelium属では全ての細胞が胞子となる。Acytostelium subglobosumとDictyostelium discoideumとの比較ゲノム解析を行い、以下の成果を得た。 (1)A.subglobosumのゲノム解析を終了し、318本のコンティグにアセンブルした。総延長は31.5Mbpである。 (2)cDNA配列をゲノムにマップし、転写の開始と終結、イントロンの特徴、コドン使用頻度等の特徴からA.subglobosum遺伝子構造の特徴を把握するとともに、それらを反映した遺伝子モデルを構築することにより、遺伝子レパートリーの網羅性と精度を高めた。 (3)D.discoideumで柄細胞形成に関与することが知られている遺伝子ほぼすべてについてオーソロガス遺伝子がA.subglobosumに存在していること、一方それらが形成しているファミリーの構成は両者でかなり異なっていることを明らかにした。 (4)A.subglobosumへの遺伝子導入系を開発した。
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Research Products
(9 results)