2008 Fiscal Year Annual Research Report
ミヤコグサとのシンテニーを利用したダイズのゲノム構造の解析
Project/Area Number |
20017027
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Research Institution | National Institute of Agrobiological Sciences |
Principal Investigator |
原田 久也 National Institute of Agrobiological Sciences, ダイズゲノム研究チーム, チーム長 (70011913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 修正 かずさDNA研究所, 植物ゲノム研究部, 主任研究員 (70370921)
近江戸 伸子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授ミヤコグサとのシンテニーを利用したダイズのゲノム構造の解析 (30343263)
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Keywords | ダイズ / ミヤコグサ / ゲノム / 連鎖地図 / 比較地図 / シンテニー / 同祖遺伝子 / 遺伝子重複 |
Research Abstract |
1.「ミスズダイズ」と「秣食豆公503」に由来する組換え近交系(RIL)を用いてEST由来のSSRマー力ーを中心とした935のマーカーを位置づけ、全体で1131マーカーから成る連鎖地図を構築した。これを同じ両親のF2連鎖地図と統合して、比較地図作製に利用する予定である。 2.ミヤコグサの花の対称性に関わる遺伝子のダイズオーソログGmCYC3aを含むBACクローンをブローブとして、パキテン期染色体に貼り付けると1箇所に強いシグナル、もう1箇所に弱いシグナルが見られた。同じことが、開花期関連遺伝子FT2を含むBACクローン、FT3を含むTACクローン、Nodファクター受容体遺伝子NFR1a、NFR1bを含むそれぞれのBACクローンでも観察された。これらのことは、ダイズの同祖領域は2つずつ存在するが、それらは完全に一致する配列ではないことを示している。 3.根粒着生調節遺伝子Nts1とその同祖遺伝子GmCLV1A、Fr2aとその同祖遺伝子FT2b、GmCYC3aとその同祖遺伝子GmCYC3b、フィトクロム遺伝子GmphyA2とその同祖遺伝子GmphyA1を含む領域100-200kbを対象として解析した。GmCLV1Aは根粒着生には関わっていないことがわかった。FT2bは開花には関わっていないようであった。GMCYC3a、GMCYC3bの機能は現在のところわかっていない。GmphyA2は日長感応性に、GmphyA1は光形態形成に関わっていることが推定された。Nts1/GmCLV1A領域から11、FT2a/FT2b領域から10、GmCYC3a/GmCYC3bから5、GmphyA1/GmphyA2領域から6の共通の遺伝子を取り出し、それらの塩基配列、アミノ酸配列から系統樹のベイズ推定を行った。遺伝子重複の相対的な時期の分布は狭い範囲にピークが見られた。
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Research Products
(3 results)