2008 Fiscal Year Annual Research Report
サッケード発現・抑制に関るサル上丘吻尾方向の機能分化と前頭眼野抑制野との神経回路
Project/Area Number |
20019018
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
伊澤 佳子 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (40372453)
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Keywords | 前頭眼野 / 上丘 / サッケード / 固視 / オムニポーズニューロン |
Research Abstract |
動物が正確な眼球運動を行うためには、眼球運動のパラメータの計算を正確に行うmetrics制御系と、眼球運動発現のon-offを行うトリガ制御系が必須の役割を果たす。この両制御系の信号は独立したものと考えられているが、両者は互いに協調して最終的に外眼筋運動細胞に作用する必要がある。本研究は、サルの前頭眼野抑制野とサッケード野のそれぞれが、上丘の吻側部及び尾側部にどのような影響を及ぼすか、その神経制御様式を調べることによって、上丘吻側部の固視領域と尾側部のサッケード領域が機能的に独立して存在するのか否かを決定し、それによってサッケードの発現と抑制(固視)の制御機構の神経回路を明らかにしようとするものである。 今年度はまず、訓練したサルにおいて上丘の吻尾側方向で系統的に微小電流刺激を行い、サッケード誘発部位をmapした。この上丘に再現されているmotor mapに従って、単一神経活動記録を行い上丘細胞の活動パターンを解析して、これまでに記録した前頭眼野の細胞活動と比較検討した。特に、上丘吻側部において固視期間中に持続発火を示す固視ニューロンが見い出されたので、視覚性ニューロン、サッケードニューロンの性質との関係を調べた。また、サッケードの開始・停止と固視ニューロンの発火の開始・停止との時間関係を、振幅2°以下の小さなサッケードも含めて1標本Kolmogorov-Smirnov検定を用いて解析した。
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Research Products
(6 results)