2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20020013
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
福山 秀直 Kyoto University, 医学研究科, 教授 (90181297)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 昭夫 京都大学, 医学研究科, 准教授 (90212761)
三國 信啓 京都大学, 医学研究科, 准教授 (60314217)
松本 理器 京都大学, 医学研究科, 助教 (00378754)
澤本 伸克 京都大学, 医学研究科, 助教 (90397547)
浦山 慎一 京都大学, 医学研究科, 助教 (10270729)
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Keywords | 神経科学 / 磁気記録 / 脳・神経 / 脳神経疾患 |
Research Abstract |
1) 後部頭頂葉を含む領域に慢性硬膜下電極を留置した患者4例を対象として、自己ペースでの中心視野の指標への到達運動を課題として運動関連脳電位(MRCP)を記録し、同一上肢の単純運動課題を対照として、同時に記録した一次運動野の電位と比較した。到達運動課題では単純運動課題と比較して、頭頂葉の後部背側と頭頂間溝近傍の電極から運動開始に先行する緩電位を認めた。頭頂葉の緩電位に関しては頭頂間溝の近傍において起始潜時が早い傾向を示した。またその電位変化は同時に記録された一次運動野での電位と明らかに異なる変動を示した。以上から、ヒトの頭頂葉領域は、要素的運動よりもむしろ行為において、錐体路とは異なる活動様式で運動の準備と遂行に関わることが示唆された。この領域の障害が、要素的運動は保たれるが行為が障害される視覚性運動失調に関わっている可能性がある。2)覚醒下脳神経外科手術のために脳表電極を装着した患者を対象として、1分間の手・足関節の持続伸展中の皮質脳波-筋電図コヒーレンス解析、1Hzの手・足関節運動時のMRCP記録、を施行した。対照として皮質電気刺激での運動野マッピングの分布も調べた。コヒーレンス陽性の領域は中心溝周囲に広く分布し、9例中8例では電気刺激による陽性運動野は全電極でコヒーレンスが陽性だった。MRCP陽性領域の分布はコヒーレンスよりも狭く、8例中6例で電気刺激での陽性運動野電極全てにMRCPを認めた。以上より、一次運動野とその近傍は、単純運動の開始直前から活動することが示唆され、運動の遂行維持にはさらにその周辺に及ぶ皮質領域が筋電図に同期して活動することが示唆された。
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[Journal Article] Hemispheric asymmetry of the arcuate fasciculus : a preliminary diffusion tensor tractography study in patients with unilateral language dominance defined by Wada test2008
Author(s)
Matsumoto R, Okada T, Mikuni N, Mitsueda-Ono T, Taki J, Sawamoto N, Hanakawa T, Miki Y, Hashimoto N, Fukuyama H, Takahashi R, Ikeda A
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Journal Title
J Neurol 255
Pages: 1703-1711
Peer Reviewed
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