2008 Fiscal Year Annual Research Report
新規蛋白スパイカーによるスパイン形成制御機構の解明
Project/Area Number |
20021002
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
白尾 智明 Gunma University, 大学院・医学系研究科, 教授 (20171043)
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Keywords | シナプス形成 / アクチン / ドレブリ / 神経細胞培養 / 形態形成 / スパイカー |
Research Abstract |
樹状突起スパインを構成する蛋白群がどのようにしてスパインへ選択的に集積するかは、スパイン機能を解明する上で非常に重要である。本研究はドレブリン結合蛋白として、スパインと核に局在する新規蛋白スパイカーがどのような機序によりスパイン形成に関与するかを明らかにすることを目的としている。予備的実験により、スパイカーの発現制御によりスパイン形成が変化することが判ったので、初代培養神経細胞を用いて、スパイカー発現抑制(KD)細胞および過剰発現細胞を作成し、その際に起こるスパイン機能蛋白集積の変化を解析したところ、スパイカーの集積なしに他のスパイン機能蛋白集積は起きないことが示唆された。次に、スパイカーのスパインターゲッティングモチーフを同定するため、種々のスパイカーフラグメントをGFP蛋白に融合し、培養神経細胞に発現させたところ、スパイカーC末端領域はスパインターゲット能を持つことが示唆された。一方、ドレブリン結合能力はスパイカーのN末端領域にあることが判った。スパイカーN末端ドメインを用いて抗スパイカー抗体は既に作成済みであったので、この抗体を用いて幼若ラットと成熟ラットの脳を固定後、免疫染色したところ、幼若ラットより成熟ラット脳の方が核め染色像が増加する傾向を認めた。連携研究者の崎村博士と共同してスパイカーノックアウト動物を作製した。'ノックアウト動物は胎生致死となり、生後の解析が不可能であった。
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Research Products
(19 results)