2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20022044
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
深澤 有吾 National Institute for Physiological Sciences, 大脳皮質機能研究系, 助教 (60343745)
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Keywords | 電子顕微鏡 / 分子局在 / 細胞膜 / シナプス |
Research Abstract |
学習記憶の分子機構を解明する目的で、AMPA型グルタミン酸受容体を中心としたシナプス機能分子の神経活動依存的な細胞膜上発現調節機構を解析している。本年度はシナプス機能の長期増強現象(LTP)を海馬歯状回顆粒細胞シナプスに誘導したラットを作出し、グルタミン酸受容体のAMPA型とNMDA型、シナプス後足場タンパク質としてPSD-95の局在を解析した。これらに加えて膜輸送関連分子SNAP-250syntaxinについての抗体の検討を行い、それぞれを特異的に検出する抗体を見出した。 更に、より生理的条件下で起こる分子局在やその変化を捉え、最終的に学習記憶に関与する局在変化を同定するために、適切な学習課題の選定とその実験系の構築についても検討を行った。これにより、次年度の研究の基礎を築いた。 これらに加え、脊髄後根に存在するシナプスのグルタミン酸受容体とそのサブユニットについての解析も行い、論文発表を行った。
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