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2008 Fiscal Year Annual Research Report

遅延型瞬目条件反射学習の二段階学習機構の解析

Research Project

Project/Area Number 20022047
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

糸原 重美  The Institute of Physical and Chemical Research, 行動遺伝学技術開発チーム, チームリーダー (60252524)

Keywords瞬目条件反射学習 / 運動学習 / 可塑性 / 小脳 / プルキンエ細胞 / 樹状突起 / alpha-chimerin / 変異マウス
Research Abstract

遅延型瞬目条件反射学習の長所は、厳密に定義できる条件刺激と無条件刺激を用いる点にある。刺激についても、学習効果についてもパラメーター化する事が出来ることと、小脳皮質プルキンエ細胞を含む主要神経回路が同定されているので、この古典的条件付けパラダイムは情報の経路と統合の分子・細胞機構を解析するモデルとして優れている。我々は最近、alpha-chimerinがEphrinB3/EpM4の必須な下流シグナル伝達因子として働き、運動ニューロンの軸索投射制御に必須な役割を果たすことを明らかとした。 alpha-chimerinはGTPase活性化因子であり、多様な機能を持つことが示唆されている。我々は、小脳プルキンエ細胞でalpha-chimerinが高レベルに発現し、樹状突起に分布することを観察した。この分子が小脳プルキンエ細胞における運動学習に関連したシナプス可塑性に関与する可能性を疑い、検討した。その結果、alpha-chimerin欠損変異(Miffy)マウスが瞬目条件反射学習に顕著な不全を持つことを明らかにした。さらに、この不全がプルキンエ細胞に起因するか、それ以外の回路の形成不全によるか明らかにするため、L7一Creマウスを用いたプルキンエ細胞特異的alpha-chimerin ノックアウトマウスを作製し、解析を進めた。その結果は、プルキンエ細胞樹状突起以外に瞬目条件反射学習不全の原因があることが示唆された。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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