2008 Fiscal Year Annual Research Report
機能性精神疾患の病態解明を目的とするノルアドレナリン神経機能イメージング法の開発
Project/Area Number |
20023013
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
清野 泰 University of Fukui, 高エネルギー医学研究センター, 准教授 (50305603)
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Keywords | 機能性精神疾患 / 分子イメージング / プローブ開発 / ノルアドレナリン神経 / ノルエピネフリン・トランスポータ |
Research Abstract |
機能性精神疾患の病因の1つがノルアドレナリン(NA)神経機能の変化であるとする報告は数多くある。しかし、他の脳神経疾患と比較して、機能性精神疾患の病態解明が遅れている理由の1つに、その病態解明には必須であると考えられる患者のNA神経機能を非侵襲的にイメージングできないことが挙げられる。そこで、機能性精神疾患領域で強く望まれてきたNA神経のPET用分子イメージングプローブの開発を計画した。 分子イメージングプローブのターゲットとしては、NA神経のプレシナプスに存在するノルエピネフリン・トランスポータ(NET)を選択し、申請者のこれまで行ってきたNETイメージングプローブに関する構造-活性相関に関する考察を基に、F-18標識(SS)-FPBMを設計した。まず各種評価に必要な非放射性(SS)-FBBMの合成を行った。(SS)-FPBMは3-phenylglycidolと2-fluorophenolを出発原料として縮合させた。ついで、4-nitrobenzoyl chlorideとmethanesulfonyl chlorideを水酸基に付加した。得られた化合物に再度環化反応を行い、次いで開環しアミノ基を導入した。さらにchloroacetyl chlorideを反応させ、次いでpottasium tert-butoxideを反応させた。得られた化合物を還元し、ラセミ体の(RR/SS)-FPBMを得た。次年度はラセミ化合物の光学分割を行い、そのF-18標識法の確立を行い、動物を用いて本プローブの有効性を検討する。
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Research Products
(3 results)