2008 Fiscal Year Annual Research Report
ベータ・セクレターゼ活性をモニターするためのバイオマーカーの検索
Project/Area Number |
20023023
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
橋本 康弘 Fukushima Medical University, 医学部, 教授 (80164797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城谷 圭朗 公立大学法人福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (20322696)
奈良 清光 公立大学法人福島県立医科大学, 医学部, 講師 (40260327)
森 努 公立大学法人福島県立医科大学, 医学部, 助教 (60244373)
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Keywords | アルツハイマー病 / α2, 6シアロ酸糖タンパク質 / 脳脊髄液 / SNAレクチン / 質量分析 |
Research Abstract |
アルツハイマー病(AD)患者の脳脊髄液においてα2, 6シアロ酸糖タンパク質の上昇が認められた(p<0.001)。しかし、現時点では総α2, 6シアロ糖鎖の定量を行っているだけなので、どの糖タンパク質の変化が顕著であるかは特定されていない。AD患者の脳脊髄液の糖タンパク質のレクチンプロット分析を行うことにより、糖鎖変化が顕著に起こっている糖タンパク質の同定を行った。プローブとしては、α2, 6シアロ糖鎖に特異的に結合するSNAレクチンを用いた。分子の同定を確実に行うため、2次元電気泳動後のレクチンプロットを試みた。アルツハイマー病患者で変化が著しい糖タンパク質が検出されたので、電気泳動後のバンドをトリプシンにてゲル内消化し、得られたペプチドや糖ペプチドの混合物を液体クロマトグラフィーにて分画した。主なピークに関して質量分析(MS)、更にMS/MS分析を行う。得られたフラグメントパターンにより部分アミノ酸配列を決定し、溶出された糖タンパク質の同定を行ってタンパク質の同定を行った。糖ペプチドに関しては、MS/MSにより糖鎖構造情報を得ると共に、糖鎖修飾を受けているアミノ酸残基の同定を行った。また、髄液中の糖タンパク質の糖鎖変化を系統的に調べて、神経変性疾患の新たな診断マーカーの開発を試みている。
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Research Products
(12 results)