2008 Fiscal Year Annual Research Report
アルツハイマー病発症機構におけるHDL産生・供給機構の解明と治療への応用
Project/Area Number |
20023040
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Research Institution | National Institute for Longevity Sciences,NCGG |
Principal Investigator |
道川 誠 National Institute for Longevity Sciences,NCGG, アルツハイマー病研究部, 部長 (40270912)
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Keywords | アルツハイマー病 / コレステロール / アポリポ蛋白E / HDL産生 / ABCA1 |
Research Abstract |
(背景および目標)アルツハイマー病(AD)はアミロイドβ蛋白(Aβ)の産生、凝集・沈着の増加を原因とする神経変性疾患である。従って、その根本的治療薬開発にはAβ代謝系を標的にした介入が有効である。本研究を遂行する研究代表者は、コレステロール代謝変動がタウオパチーを誘導すること、ApoEによる脳内HDL産生にApoE3>ApoE4の違いがあることを見出し、(i)危険因子ApoE4の機能増強を標的にHDL療法の概念を創出した(独創性)。ABC蛋白質の発現・機能調節によってHDL産生を調節する薬剤探索を行い、前臨床試験を開始することを目的とする。 (結果)ABCA1プロモーター活性を指標に、漢方ならびに化合物ライブラリーを用いて薬剤スクリーニングを行った。その結果、薬剤ライブラリーの中から187個の化合物ならびに6種類の漢方薬を同定した。次年度に、類縁構造の薬物サーチや構造機能解析等を行い、リード化合物を同定し、動物モデルへの投与を開始する。
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Research Products
(12 results)