2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20026010
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Research Institution | National Institute for Fusion Science |
Principal Investigator |
徳沢 季彦 National Institute for Fusion Science, 大型ヘリカル研究部, 助教 (90311208)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江尻 晶 東京大学, 新領域創成科学研究科, 准教授 (30249966)
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Keywords | アルベン固有モード / マイクロ波 / 反射法 / プラズマ計測 / 揺動 / 高エネルギー粒子 / 核燃焼 / 閉じ込め |
Research Abstract |
本研究の目的は、新しいマイクロ波反射計システムを構築し、アルヴェン固有モードの空間構造を直接計測することである。将来の核燃焼プラズマにおいて、アルファ粒子によって引き起こされるアルヴェン固有モードなどのMHD不安定性を制御することは重要な研究課題であり、このアルヴェン固有モードのプラズマ中における空間構造を知ることは理論モデルとの比較研究を行う上で不可欠なことである。従来、アルヴェン固有モードの計測はトロイダル及びポロイダル方向に多数設置された磁気プローブによるモード解析が主流となってきたが、大型装置の場合プラズマコア部に局在化したような微少振幅のモードを計測することが困難であることが指摘されている。そのため時間と空間分解能の高い相関計測手法を開発し、局所計測器のみによるモード解析手法の確立を目指している。平成20年度は、半径方向相関計測への適用を行った。プラズマ中の異なる点での同時計測を行うためには、複数の周波数を同時に発生させる必要がある。今回は、低ノイズの搬送波信号に対し、2つの単側波帯変調が可能であることをテストベンチにおいて確認し、大型ヘリカル装置に適用してプラズマからの反射信号を得ることに成功した。このシステムは搬送波周波数が可変であるので、マイクロ波の周波数を時間的に階段状に変化(ホッピング)させ、プラズマ半径方向に時間的にスキャンを行うことができる。同時に周波数固定のシステムと同期して運用することにより半径方向の相関長の計測にも成功した。
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