2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20029015
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松原 明 Kyoto University, 低温物質科学研究センター, 准教授 (00229519)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 智弘 京都大学, 医学研究科, 助教 (10379034)
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Keywords | 量子渦 / 量子流体力学 / 異方的超流体 / MRI / 低温物性 |
Research Abstract |
今年度は, 主にMRIの分解能の向上を行った。分解能の向上には, 磁場勾配の増加が必要であるが, 帯域が広がるため, 測定感度の向上が必要であり, それらの改善を行い, 測定を行った。磁場勾配はx, y, zの各方向とも1.7T/mを実現している。磁場勾配を増やしたためにそれに付随して, 周波数帯域を制限するために試料の大きさを小さくする必要や, 励起コイルの均一度の向上, 励起電力の増大などが必要であった。また, パルス法を用いているために2つの異なる位相を持つ信号間のタイミング等の問題があり, それが分解能の低下の原因となっていた。さらに, 低温において磁化の拡散が顕著となるため, それらの影響を調べた。大きな拡散係数のために短いパルス間間隔にしたり, 90度180度パルスの影響を減らすために位相を変えて励起したデータを用いて解析するなどの方策を用いて, データの精度を向上させるなどを行い, 現時点で1μmのピクセルサイズを実現しているが, 画像に様々な影があり, それらの原因を特定する必要がある。
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