2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20033020
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
長尾 隆司 Kanazawa Institute of Technology, バイオ・化学部, 教授 (70113595)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田森 佳秀 金沢工業大学, バイオ・化学部, 准教授 (00260208)
岸上 明生 金沢工業大学, バイオ・化学部, 准教授 (40261177)
佐々木 謙 金沢工業大学, バイオ・化学部, 准教授 (40387353)
小川 宏人 北海道大学, 理学研究院・生命機能科学分野, 准教授 (70301463)
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Keywords | 行動 / 生体アミン / 発達 / 昆虫 / 脳 / 鍵刺激 |
Research Abstract |
コオロギの性行動と闘争行動に焦点を当て、行動要素を指標化して行動の発達様式を定量的に解析した。また、社会的経験に関わる触覚、視覚、聴覚、嗅覚などの感覚刺激情報を限定的に操作した場合の刺激量が行動の発達におよぼす影響を定量的に調べた。 その結果、従来性行動の鍵刺激と考えられていたものが無くても、性行動が発現することがわかった。これまでは、雄の求愛発音(courtship song)が、雌の性行動(mounting)を引き起こす鍵刺激とされていた。しかし、雄の発音器官である前翅を切除して鳴けないようにしても雌のmountingが引き起こされた。前翅の振動そのものが鍵刺激になっている可能性があるので、両翅ともに切除してみたが結果は変わらなかった。さらに驚いたことに、雌の聴覚器官の鼓膜を壊して聞こえなくしても交尾率は大きく低下したが交尾を成功する個体が現れた。雄の発音行動に伴う低周波の体の振動についても調べたが、結果は変わらなかった。 神経の数が数万程度のコオロギが、視覚、触覚、聴覚、嗅覚などの感覚をすべて動員して、様々な状況に対応できる本能プログラムを持ち合わせているとは考えにくい。遺伝的に決められた行動プログラム以外に、状況に応じてはたらく保証システムを持ち合わせている可能性があるので今後の検討課題としたい。
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Research Products
(31 results)
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[Presentation] Expression of cyclic AMP responsive element binding protein 1 (CREB1) in long-term memory formation in the earthworm Eisenia fetida2008
Author(s)
Watanabe, K., Hase, S., Shimoi, T., Ogawa, H., Hotta, K. Oka, K.
Organizer
2008 Neuroscience Meeting Planner.: Society for Neuroscience
Place of Presentation
Walter E. Washmgton Convention Center Washington, DC
Year and Date
2008-11-18
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