2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20033025
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
関 和彦 National Institute for Physiological Sciences, 発逹生理学研究系, 助教 (00226630)
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Keywords | サル / 随意運動 / 脊髄 |
Research Abstract |
把握運動制御装置の開発:申請者らはすでに、バネ式負荷を用いた、マカクサル用把握運動制御装置を開発し日常的に用いている。しかし、当該装置ではサルの手に力刺激や振動刺激を与えることが困難であり、さらに多種類のオブジェクトを神経活動記録中に提示することも不可能である。そこで、バーチャルリアリティ環境を用いて、サルに主に末梢感覚をフィードバックする装置を開発し、主に皮膚感覚受容器への刺激を行った。それに適したサルの訓練方法を確立した。また多種類のオブジェクトを有する新たなマニピュランダムについても、その機械部分がほぼ整備された。運動課題の設定とサルの訓練:上記制御装置を利用したサルの行動訓練が進行している。行動制御にはReflective Computing社のTempoを用い、オペラント学習の進行を促進した。外科的手術技術の確立(1) 頭部の動きを制限するための固定具、(2) 筋電図電極、(3) 脊髄からニューロン活動を記録するためのチェインバー、をそれぞれ外科的手術によってそれぞれ装着する必要がある。当該実験技術の多くはこれまでの研究によってほぼ確立した。本年度は特に、手内・手外筋から筋電図活動を記録する方法を工夫し、より多くの筋にワイヤー電極を埋め込む事が可能になった。さらに、新しくガイドチューブを用いた記録が行えるように、チェインバーやマイクロドライブの規格を改良し、制作を終了した。
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Research Products
(6 results)