2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20034028
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
水野 彰 Toyohashi University of Technology, 工学部, 教授 (20144199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高島 和則 豊橋技術科学大学, 工学部, 准教授 (60303707)
安田 八郎 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (20200503)
栗田 弘史 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (70512177)
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Keywords | 1分子観察 / DNA-タンパク質問相互作用 / DNA消化酵素 / 核様体タンパク質 |
Research Abstract |
本研究では、DNAを1分子レベルで蛍光実時間観察することで、そこに作用するタンパク質の詳細な機能を明らかにすることを目的としている。特にDNAの形態(伸張・弛緩)とタンパク質機能との関係は、従来法で明らかにすることが極めて困難であり、本研究ではこの点に着目して研究を進めている。20年度はリン脂質2重膜を用いたガラス基板修飾法を検討し、この方法を用いると親水的でかつDNAおよびタンパク質の非特異的吸着を抑制できることが明らかにされた。続いてこの方法を用いて、DNA消化酵素の一種であるλexonucleaseによるDNA消化反応の観察を試みた。その結果、DNA消化酵素が直鎖状DNAを端から消化してゆく様子を直接観察することができ、DNAを伸張させた場合には弛緩させた場合と比較してDNA消化速度が2倍程度速くなることが示された。我々は同じくDNA消化酵素exonucleaseIIIに対しても同様の解析を既に行っており、この場合においてもDNAを伸張させた場合には2倍程度消化速度が速いことが示されており、興味深い結果が得られたものと考えられる。また、大腸菌核様体タンパク質の機能解析に1分子観察法を適用し、数種のタンパク質に関して解析を進めた。その結果、興味深いことにガラス基板表面の性質(親水/疎水)によりDNAとの結合の仕方が異なるタンパク質が見出され、今後さらに詳細な解析を進める予定である。
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Research Products
(11 results)