2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20045002
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
土屋 敬広 University of Tsukuba, 大学院・数理物質科学研究科, 講師 (10375412)
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Keywords | フラーレン / 金内包フラーレン / 錯体 / 超分子 / 磁性 / 伝導性 |
Research Abstract |
近年π電子系化合物は分子エレクトロニクス素子や単一分子デバイスをはじめ、磁気的、光学的機能材料としても注目され、基礎および応用研究が精力的に展開されている。次世代を切り拓く革新的な電子・光・磁気機能を有する物質の創出を図るため、本研究では巨大π電子ナノ空間を有するフラーレン内部に常磁性物質を内包した常磁性内包フラーレンに着目し、その分子変換による構造および電子特性の制御を行うことを目標としている。得られた常磁性内包フラーレン誘導体の組織化を行うことで高次に設計された配列ナノ空間を創製し、革新的バルク機能を有する材料の創製が期待される。 平成20年度は始めに金属内包フラーレンLa@C_<82>の大量合成を行った。次に得られたLa@C_<82>に対する1, 3-双極子環化付加反応を用いたピリジン配位子部位の導入に成功した。La@C_<82>は35種類の非等価結合を有することから、付加位置の違いによる数多くの異性体の生成が考えられる。これに対し、興味深いことにこの反応からは1種類のみの付加体が選択的且つ高収率で生成することが明らかとなった。付加体の構造は質量分析および各種NMR測定によって行い、電子状態を可視-近赤外吸収スペクトルおよびCV測定によって検討を行った。さらに得られた金属内包フラーレン配位子は溶液中金属ポルフィリンと強く相互作用し、超分子錯体を形成している事が明らかとなった。
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Research Products
(25 results)