2008 Fiscal Year Annual Research Report
カーボンナノチューブのカイラル制御と単一カイラルチューブの作成
Project/Area Number |
20048007
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
阿知波 洋次 Tokyo Metropolitan University, 東京・理工学研究科, 教授 (20002173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城丸 春夫 首都大学東京, 理工学研究科, 准教授 (70196632)
松本 淳 首都大学東京, 理工学研究科, 助教 (10443029)
児玉 健 首都大学東京, 理工学研究科, 助教 (20285092)
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Keywords | ナノチューブ / カイラリティ / カイラリティ制御 / カイラル指数 / 単一カイラリティ / フラーレン / CVD法 / レーザー蒸発法 |
Research Abstract |
カーボンナノチューブの光学的性質を精密に制御するために、カーボンナノチューブのカイラリティ制御を試み、さらに、きわめて狭いカイラリティ分布を有するカーボンナノチューブの作成を試みた。 カーボンナノチューブ作成法として、CVD法およびレーザー蒸発法を用いた。CVD法においては、カイラル制御の方法として出来るだけ小さな直径を有するカーボンナノチューブの作成条件を探索した。その結果、作成したナノチューブの直径分布を(6, 4),(5, 4)のカイラル指数で表されるきわめて細いチューブ径に偏らせることに成功し、CVD法においてもカーボンナノチューブのカイラル制御が可能であることを明らかにした。また、レーザご蒸発法によるカイラル制御においては、用いる金属触媒の種類を変化させ、最適の触媒を探索し、その結果、Rh/Pdの混合金属触媒を用いた場合、(7, 6)カイラル指数を有るナノチューブに極端に偏ったカーボンナノチューブのに功したCVDとレーザー蒸発法によるこれらの研究成果は、カーボンナノチューブのカイラル分布決定に生成初期過程におけるフラーレンキャップ構造の形成過程の制御が重要であることを示しており、今後の研究の発展が期待される。
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