2008 Fiscal Year Annual Research Report
壁排気特性における臨界入射束の役割と同位体効果の解明
Project/Area Number |
20049004
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
図子 秀樹 Kyushu University, 応用力学研究所, 教授 (20127096)
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Keywords | リサイクリング / 透過計測 / 壁排気 |
Research Abstract |
研究概要 壁排気と壁放出の支配因子の発見がリサイクリングD/T燃料比を制御する事につながるとの認識から以下のような研究を推進する。準備研究で見いだした"臨界入射束"の役割を明らかにするために、透過束、入射束、再堆積膜厚を同時計測する。特に"壁排気"特性のdynamicsを調べ、臨界入射束に占めるイオン束/中性粒子束の割合さらにはそれらのエネルギー付与の割合を明らかにする、さらに、H/D混合プラズマを用いたトカマク実験により、壁排気特性の同位体効果を明らかにする。 20年度成果 透過束プローブをQUESTに設置し、透過束計測に成功した。1) gas透過は原子透過に比べて著しく無視できること、2) 30msecから1秒程度の放電時間では透過束が放電時間の平方根に比例すること、3)透過束の時間積分(透過フルエンス)がプラズマからの水素発光強度の積分値とよい相関を示すなどの基礎データを取得できた。これより、壁排気について排気総量の初期ガス圧依存性を透過フルエンスで説明可能なことを見いだした。
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