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2008 Fiscal Year Annual Research Report

左右非対称な形態形成におけるPitx2とPitx2の下流遺伝子の発現制御機構

Research Project

Project/Area Number 20052017
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

白鳥 秀卓  Osaka University, 大学院・生命機能研究科, 准教授 (90362590)

Keywords発現制御 / 器官形成 / 左右軸 / Pitx2 / Fgf10
Research Abstract

胚の左側特異的に発現する転写因子Pitx2が支配する左右非対称な器官形成機構について、以下の研究成果を挙げた。
1.Fgf10は肺原基や心臓の流出路で左右非対称に発現し、その非対称性はPitx2によって制御されている。Fgf10の発現の左右非対称性を制御する領域を同定し、次に、制御領域内のPitx2結合配列を探索した。その結果、種間で保存されているPitx2結合配列を発見した。この結果は、Fgf10が、Pitx2によって直接的に制御されていることを示唆している。これまでに、Pitx2によって、直接的に左右非対称な発現を制御されている遺伝子は同定されておらず、Pitx2の下流シグナルの解明を手がかりとして、大きな発見であったといえる。
2.Pitx2は、肢芽においても、左側特異的に発現している。肢芽におけるPitx2発現細胞の細胞系譜を追跡した結果、Pitx2変異マウスでは野生型より多くの細胞に寄与することが分かった。これは、マウスにおける四肢の形態や機能的左右非対称性、利き腕の確立機構の解明につながる発見である。
3.左右非対称な器官形成を支配しているPitx2が発現している胚の左側の細胞だけをFACSを使って集めて、RNAを抽出し、野生型とPitx2変異マウスで発現量に差のある遺伝子を、マイクロアレイによって探索した。その結果、心臓特異的に発現する複数の遺伝子に差が見られた。これらは、Pitx2の下流遺伝子の候補であり、左右非対称な器官形成機構を解明する大きな手がかりとなった。

  • Research Products

    (3 results)

All 2009 2008

All Presentation (2 results) Book (1 results)

  • [Presentation] 左右非対称なFgf10の発現の発生時期における発現領域の変化とその制御機構2009

    • Author(s)
      白鳥秀卓
    • Organizer
      遺伝情報DECODE・冬のワークショップ
    • Place of Presentation
      湯沢グランドホテル
    • Year and Date
      2009-01-21
  • [Presentation] マウスにおける左右非対称な器官形成機構の網羅的解析2008

    • Author(s)
      白鳥秀卓
    • Organizer
      第31回日本分子生物年会学会第81回日本生化学会大会合同大会
    • Place of Presentation
      神戸ポートピアホテル
    • Year and Date
      2008-12-12
  • [Book] 細胞工学2008年6月号2008

    • Author(s)
      白鳥秀卓
    • Total Pages
      6(588-93)
    • Publisher
      秀潤社

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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