2008 Fiscal Year Annual Research Report
メチル基転移領域を有する新規核小体蛋白質とその複合体の構造基盤の確立
Project/Area Number |
20052023
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
清水 敏之 Yokohama City University, 国際総合科学研究科, 准教授 (30273858)
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Keywords | Nucleomethylin / 核小体 / eNoSC / rRNA / methyltransferase / X線結晶構造解析 |
Research Abstract |
Nucleomethylin(NML)は、ヒト培養細胞より単離・同定した核小体に強く局在する新規蛋白質である。NMLは核内でNAD依存性脱アセチル化酵素SIRT1やヒストンメチル化酵素SUV39H1などと複合体(eNoSC ; ellergy-dependent Nucleolar Silencing Complexと命名)を形成しており、カロリー制限条件下でrRNAの転写を制御していることが示されている。NMLは分子量51KDaの蛋白質でN末端側ドメインとC末端側ドメインからなる。C末端側ドメインにmethyltransferase like domainをもつが、現在までのところその基質は不明である。我々はC末端側ドメインに注目しこのドメインのX線結晶構造解析に成功した。その結果このドメインは、6つのαヘリックスと7本のβストランドからなり、一般的なAdoMet(S-adenosyl methionine)-dependent methyltransferaseとほぼ同じトポロジーを有していることを明らかにした。またAdoMet結合部位は覆われており大きな構造変化がない限り基質はアクセスできないことなどが示唆された。
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Research Products
(6 results)