2008 Fiscal Year Annual Research Report
植物生細胞における栄養輸送とチャンネル制御の直接計測
Project/Area Number |
20053002
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
GOTO DEREK Hokkaido University, 創成科学共同研究機構, 特任助教 (40419205)
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Keywords | 植物 / 栄養応答 / 栄養輸送 / 根 |
Research Abstract |
このプロジェクトの目的は植物の栄養応答を解析する為の新たな技術を開発することである。植物栄養の蛍光指示薬を作成するために、特異的に栄養と結合するタンパク質が必要である。 最初のターゲットとしては、東京大学生物生産工学研究センター、藤原徹准教授と共同研究のホウ酸の蛍光指示薬である。以前の予備データより、ホウ酸と結合する可能性タンパク質(BOR1-Cterm)を合成した。今までは、ホウ酸との結合を確認するほうが存在していないため、北海道大学創成科学共同研究機構、田中良和特任助教と共同研究を始めた。微細にホウ酸との結合を調べるために"等温滴定カロリメトリー"(ITC)と"示差走査熱量分析"(DSC)方法を使ったが、BORT1-Ctermのホウ酸結合は確認できなかった。現在、共同研究者の藤原准教授がホウ酸と結合する新たな候補タンパク質を探索中である。植物根内の栄養移動を解析するために、蛍光指示薬が必要だが、植物根内の遺伝子発現システムと栄養移動変化を誘導できるようのシステムも必要である。私の新しい考えで植物寄生センチュウの感染がうまく使えるであろう。植物寄生センチュウを利用し検討し、新しい技術により生きたまま蛍光センチュウを作って、普通に植物へ感染する事も確認した。 他方、東北大学工学研究科、魚住信之教授並びに福井県立大学、日び隆雄准教授とKAT1カリウムチャネルを共同研究で解析している。KAT1カリウムチャネルと同じようにリン酸化される短いタンパク質(ペプチド)を作製。一方、試験管内キナーゼ法で合成したペプチドのリン酸化を確認した。
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