2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20053014
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
森山 芳則 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10150658)
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Keywords | トランスポーター / SLC17 / ABC / アブシジン酸 / ストレス / アニオン / ATP / 化学伝達 |
Research Abstract |
1. アブシジン酸輸送を司るトランスポーターに関する研究 アブシジン酸は重要な植物ホルモンの一種であり、abiotic stress response, seed maturationなど広範な生理機能を制御している。アブシジン酸はvascular tissueで生合成され他の組織に輸送されることがわかっているが、その機構はわかっていなかった。今回、理研の篠崎教授と黒森研究員との共同研究として、アラビドプシスのABCtransporterの一種AtABCG25がATP依存的にアブシジン酸を輸送することを見いだした。初めてのアブシジン酸トランスポーターの発見であり、一月中にPNASで公表された。 2. アラビドプシスPHP4ファミリーの機能解析 PHP4は動物のSLC17ファミリーに近縁のトランスポーターファミリーであり、リン酸を輸送することが知られている。我々はSLC17ファミリーもリン酸を輸送するが、この活性は人工産物であり、生理的には種々の神経伝達物質の小胞型トランスポーターあるいはアニオン性薬物の尿中排出を司るトランスポーターであることを示してきた。この結果を考慮すると、PHP4におけるリン酸輸送活性も人工産物であり、真の活性は不明のままである可能性があった。このことを追求するために、理研よりアラビドプシスのPHP4ファミリーcDNAsを提供いただき、発現系を構築した。現在、精製トランスポーターの輸送活性を測定中である。植物における情報伝達物質のトランスポーターである証拠が得られつつある。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] Vacuolar transport-of nicotine is mediated by a multidrug and toxic compound extrusion (MATE) transporter in Nicotiana tabacum.2009
Author(s)
Morita, N., Shitan, N., Sanada, K., Montagu, Y.M., Inze, D., Rischer, H., Goossens, A., Oksman-Caidentey, K.M., Moriyama, Y., Yazaki, K.
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Journal Title
Proc.Natl.Acad.Sci.USA 106(7)
Pages: 2447 2452
Peer Reviewed
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[Journal Article] Identification of the vesicular nucleotide transporter (VNUT) in taste cells.2009
Author(s)
Iwatsuki, K., Ichikawa, R., Hiasa, M., Moriyama, Y., Torii, K., Uneyama, H.
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Journal Title
Biochem.Biophys.Res.Commun. 388
Pages: 1 5
Peer Reviewed
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