2008 Fiscal Year Annual Research Report
姉妹染色分体接着機構と複製フォーク再生機構との関係の解明
Project/Area Number |
20055001
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
関 政幸 Tohoku University, 大学院・薬学研究科, 准教授 (70202140)
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Keywords | Rmil / Sgsl / Top3 / Ctf18 / Ctf4 / Mrcl / 姉妹染色分体接着 / コヒーシン |
Research Abstract |
出芽酵母Sgs1/Rmil/Top3複合体のうち、rmi1およびtop3欠損株において姉妹染色体の接着(cohesion)に部分的な欠損が生じることをこれまでに明らかにしてきた(EMBO reportas 8, 685-690, 2007)。ヒトBLM/BLAP75/TOP3α複合体は酵母Sgs1/Rmi1/Top3複合体に相当し、前者は試験管内でdoubleHolliday junctions(DHJ)を解離する活性を有することが報告されていることから、この活性を介して複製フォーク近傍でcohesion形成を促進するという考え方と、この活性の喪失によって生じる複製フォークの不安定性が二次的にcohesion形成の一部を阻害している可能性が考えられた。 最近になりBrownらのグループは、生存に必須でないが、その欠損により一部cohesion形成に欠損が観察される遺伝子群を2つのグループに分類することに成功した。そこでrmil変異株のCQhesion欠損がいずれのグループに属するのか、あるいは新規グループなのか調べた。その結果、RmilはCtf18/Ctf8/Dcclを含むalternativeRFC複合体および複製チェックポイントに関わるMrc1と同じグループに属し、一方Ctf4, Chl1, Csm3とは異なるグループであることがあきらかとなった。rmil変異株のcohesion欠損の表現型は5051遺伝子破壊により抑制された(EMBO reports8, 685-690, 2007)。そこでrmi1欠損により複製フォーク上のDHJ様の構造が解消されずに生じた異常が、正常なCtf18経路を介したcohesion形成を阻害したと考え、そのモデルを投稿中である。
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[Journal Article] Analyses of functional interaction between RECQL1, RECQL5, and BLM which physically interact with DNA tonoisomerase IIIa2008
Author(s)
Otsuki M, Seki M, Inoue E, Abe T, Narita Y, Yoshimura A, Tada S, Ishii Y, Enomoto T
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Journal Title
Biochim. Biophys. Acta 1782
Pages: 75-81
Peer Reviewed
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