2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20055006
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
三村 覚 Nagoya University, 理学研究科, 助教 (60432233)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嘉村 巧 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (40333455)
|
Keywords | DNA複製 / ユビキチン / ゲノム安定性 |
Research Abstract |
申請者はこれまで真核生物のDNA複製に興味を持って研究を行い、複製関連蛋白質が細胞周期でどのように制御を受けているのか明らかにしてきた。最近いくつかの複製関連蛋白質がユビキチン化による制御を受けていることが明らかになり、複製制御においてもユビキチンシステムが重要な働きを持つことが示唆されてきた。そこで、複製に関わる新規ユビキチンリガーゼの機能解析を行いDNA複製研究およびユビキチンリガーゼ研究に貢献することを目的とする。 まず安定なDNA複製に関わるユビキチンリガーゼSCF^<Dia2>の機能解析を行った。その結果SCF^<Dia2>が複製フォークの構成成分であるMrc1,Ctf4およびMcm2と結合して複製フォークに局在すること、および、SCF^<Dia2>が正常なフォークの進行に不可欠であることを見出した。この結果は学会発表を行うとともに現在論文を投稿中である。また、複製に関わることが予想されたがその機能が未知であった出芽酵母Cu18についても機能解析を行った。Cu18結合蛋白質を同定してその結合様式を生化学的に調べた結果Cu18-Mms1-Mms22-Esc4, Cu18-Mms1-Mms22-Ctf4, Cu18-Mms1-Esc2, Cu18-Mms1-Orc5の異なる複合体を形成することを明らかにした。これらの結果はCu18-Mms1が結合因子を取り替えることによりゲノムの安定化に働いていることを示唆している。
|