2009 Fiscal Year Annual Research Report
染色体サイクルの進行に必要な新規テロメア関連蛋白質の探索とその機能解析
Project/Area Number |
20055014
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
上野 勝 Hiroshima University, 大学院・先端物資科学研究科, 准教授 (90293597)
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Keywords | テロメア / 分裂酵母 / 微小管重合阻害剤 / 染色体分配 / ヘリケース / DNA組換え |
Research Abstract |
Pot1は分裂酵母からヒトまで保存された一本鎖テロメア結合蛋白質で、分裂酵母pot1破壊株のテロメアDNAは急激に消失する。我々はpot1破壊株のテロメア消失がRecQ型ヘリケースrqh1の破壊によって抑圧されること、pot1 rqh1二重変異株は微小管重合の阻害剤であるTBZに感受性になることなどを発見している。そこで本研究はpot1 rqh1二重変異株のTBZ感受性原因解析を目的とした。まず、pot1 rqh1二重変異株が染色体分配すなわちM期の進行に異常があるかどうかを調べるために、微小管に蛍光蛋白質を融合した株を作成し、微小管の伸びる様子をライブ観察した。その結果、pot1 rqh1二重変異株はそれぞれの一重変異株に比べて高い頻度で微小管ののびが遅い細胞があることがわかった。pot1 rqh1二重変異株のテロメアが組換えで維持されていることと、パスルフィールドゲル電気泳動の結果から二重変異株あ染色体末端が絡まっていることが示唆されていることから、染色体末端の絡まりがM期の進行を阻害していると考えている。そこで、この末端の絡まりがテロメア間での組換え中間体かどうかを調べるためにpot1 rqh1二重変異株がRPAフォーサイを持っているかどうかを調べた。そのためにRPAの大サブユニットをコードしたRad11にGFPを融合した株を作成し、ライブ観察を行なった。その結果、二重変異株は、M期の始めから終わりまでRPAフォーサイを持っている細胞の頻度が非常に高いことがわかった
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Research Products
(5 results)