2008 Fiscal Year Annual Research Report
薬剤応答性における薬物トランスポートソームの動的制御機構の解明
Project/Area Number |
20056005
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
楠原 洋之 The University of Tokyo, 大学院・薬学系研究科, 准教授 (00302612)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 久允 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (10451858)
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Keywords | 薬学 / 薬剤反応性 / 蛋白 / トランスポーター / 複合体 |
Research Abstract |
ABCトランスポーターMRP4のC末端のGST融合タンパク質(GST-MRP4 wt)、PDZ binding motifを削ったGST融合タンパク質(GST-MRP△4)を合成したGSTpull-down assayの結果、MRP4とSNX27の相互作用はPDZ binding motifを介していることが示唆された。sNX27のMRP4の細胞膜発現に対する影響を評価するために、siRNAを用いてSNX27をノックダウンしたHEK293細胞を構築し、biotinylation法を行ったところ、MRP4の細胞膜発現量の増加が観察された。また、免疫染色法の結果、SNX27はHEK293細胞において早期エンドソームマーカーであるEEA1、リサイクリングエンドソームマーカーであるTransferrin Receptorと共局在することが明らかとなった。 免疫染色の結果、腎刷子縁膜側トランスポーターの異常が観察されていたラジキシンノックアウトマウスを用いて、尿及び血漿中のグルコース・クレアチニン・尿酸・乳酸濃度及びBUN値を測定した。グリシルサルコシン及びイヌリンの体内動態試験を実施した。その結果、ラジキシンノックアウトマウスにおいては、上記パラメーターは、尿酸のみが野生型に比べて尿中濃度の増加を示した。メタボローム解析の結果、野生型、ヘテロマウスでは確認されなかったおよそ100個のピークがホモで確認された。
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Research Products
(6 results)